ビートルズ、シングル盤私的雑感(その137)/アンド・アイ・ラブ・ハー / 恋におちたら(3) | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

ハンドメイド・エフェクター・ブランドBOOROCKS(ブロックス)のスタッフによる、音楽(BEATLES & Fender)と映画の気ままなブログ。

昨日に続き、今回も1960年代から70年代にかけて、世界中で数多くリリースされた各国独自のビートルズのシングルの話です。今回も、1964年にアメリカ、キャピトル・レコードで独自に企画されたシングル『And I Love Her / If I Fell』の話です。同年日本でも、キャピトルに倣って同じカップリングで、シングルとしてリリースされています。


(日本でリリースされたシングル『And I Love Her / If I Fell』のジャケット)

さて、この二曲ですが、ジョンとポールの二人の作風の違いがよく判る曲でもあります。「アンド・アイ・ラブ・ハー」と「恋におちたら」の主旋律部分を比較してみましょう。
「アンド・アイ・ラブ・ハー」の場合、シンプルなメロディではありますが実は音域が広く、主旋律部分では1オクターブと3音あります。一方「恋におちたら」では、(ジョンが最初に作った)主旋律部分でわずか3音の中でメロディが動いているだけなのです。

これが意味するものは、ジョンの作るバラードの方が起伏の少ないメロディである、ということ。この傾向は、実はこの曲に限った事ではないのです。例えば『ホワイト・アルバム』の「ジュリア」や解散後の曲「ウーマン」などにもその傾向が見られますよね。
逆にポールは、非常に起伏の多いメロディを作ります。これはまさに彼ら二人の、作曲方法の違いをよく表しているように思われます。

ポールがメロディを重視して作っていることは明らかであり、恐らくポールはメロディを先に作るタイプでしょう。ポールがメロディ・メーカーと呼ばれる由縁は、まさにその言葉通りなのでしょうね。「Yesterday」などはまさにそうした方法で作られたものでしょう。
一方ジョンが曲を作る場合は、何か必ずテーマを先に決め、歌詞とメロディを一緒に作っているように思われます。すなわち歌詞にあったメロディを作る、という作風であると思われます。「All You Need Is Love(愛こそはすべて)」のメロディなど、まさにその典型と言えるでしょう。

作風の異なる二人が一緒に、まったくの白紙状態から曲を作るのはやはり困難な部分もあったと思われます。ですので、やがてそれぞれがある程度形にしていき、それを二人で仕上げるという方式に変わっていったのも、必然であったのかもしれませんね。

ビートルズの話は、また日を改めて!