ビートルズ、シングル盤私的雑感(その133)/ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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今回も1960年代から70年代にかけて、世界中で数多くリリースされた各国独自のビートルズのシングルの話です。今回からは、1965年日本で独自に企画されたシングル『Do You Want to Know A Secret / Thank You Girl』の話です。


(日本盤シングル「Do You Want to Know A Secret / Thank You Girl」のジャケット)

お馴染み、ジョンがジョージのために作った曲ですね。ジョンは恐らく自分で歌う事を想定に入れずに、はじめからジョージ用に作曲したと思われます。と言うのも、ジョージが好んで聴いていた50年代末から60年代初期のアメリカン・ポップスの要素を取入れて作っていて、ロックンロール/R&B的な要素を極力排除しているからです。

何かのインタビューでジョン自身が語っていた通り、ディズニー映画の音楽を念頭に置いていた、とのことですが、ジョンにとってジョージのイメージって「ディズニー」だったのでしょうか。つまり、やはりジョンにとっては、この時期ジョージはまだまだ子供だったのかもしれません。その証拠に、ビートルズの最期までジョンは、ジョージをライヴァル視したことはないと思われます。

一方、ジョンはポールに対しては、あからさまに敵対視した時期もありましたね。以前も紹介しましたが、ビートルズのスタッフが、「ジョンにとって、ビートルズとはジョンとポールのことだった」と言う意味のことを言っていました。ジョンはまた、『Revolver』あたりまで、ジョージの曲作りに助言を与える事も多かったという事実を鑑みると、ジョンはジョージのことをあくまでも弟的な存在としか見ていなかったと思われます。
実際にジョンのそんな態度に業を煮やしたジョージは、ジョンに対して険悪になった事もありました。『Let It Be』のセッション(いわゆるゲット・バック・セッション)の時にはジョージとポールの間の問題が取沙汰される事が多いのですが、ジョンとジョージの間でも諍いがあったと伝えられています。結局のところ、ジョンとポールの間で、あくまでも弟的な扱いしかされていなかったジョージが大人扱いされない事に「キレた」ということなのでしょう。

そんなジョージとジョンとの関係性も、「Do You Want to Know A Secret」の頃は、バンド内でのヒエラルキー構造が整っていた時期であり、まだまだジョンの優越性が強かったために、バンド内のバランスが取れていたと考えてよいと思います。やがて彼らも大人になるに連れて、そのバランスが変わってきて、その崩壊と共に、バンドとしての命運も尽きる事になるのですが、そんなよき時代の作品がこの「Do You Want to Know A Secret」でした。

この続きはまた明日に。