ビートルズ、シングル盤私的雑感(その74)/レット・イット・ビーVol.1 | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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しばらく間が空きましたが、今回もまたビートルズのシングルについての勝手気ままな話です。今回からは、22枚目で公式には彼らのラスト・シングル「Let It Be / You Know My Name」の話です。


(日本盤シングル「Let It Be / You Know My Name」の初盤ジャケット)

1969年夏に行われた集中レコーディング・セッションは、名作アルバム『Abbey Road』として結実しました。しかしそれ以降は、バンドの分裂を必死に食止めていたポールも力尽き、主だった活動はほぼなくなってしまいました。ビートルズとしての活動は、僅かにジョージの曲「I Me Mine」のレコーディングと、1969年1月にレコーディングされた「Let It Be」へのオーバーダビングが1970年初頭にあっただけでした。しかし、それでさえ全員集まること無く、ジョンは不参加だったのです。

事実上、解散状態にあったビートルズでしたが、EMIとの契約は残されており、「Something / Come Together」に続くシングルをリリースする必要に迫られていました。そしてそのシングルのリリースを強く希望したのは、アップルの経営担当となったアレン・クラインでした。しかし、新たなレコーディングが望めない以上、多数の未発表曲を残したままであった1969年1月の『Get Back Session』からシングルになりそうな曲を選定することが、最も手っ取り早い方法でした。こうして選ばれたのが「Let It Be」だった訳です。

早速シングルとしてリリースするに相応しい仕上がりにするために、体裁を整える作業が行われることになりました。ジョージ・マーティンが呼ばれ、検討された結果、いくつかのトラックを入れ直す必要があり、メンバーが集められることになったのです。そしてジョンを除く三人が集合したのが、1970年1月3日、4日であり、これがビートルズのラスト・セッションとなったのです。
1969年1月の『Get Back Session』でのオリジナル「Let It Be」のレコーディングでは、ポールがピアノ、ジョンがフェンダー6弦ベース、ジョージがフェンダー・オール・ローズウッド・テレキャスター、リンゴがドラムス、そしてオルガンにビリー・プレストンという編成で録音されていましたが、1970年1月のこの追加のセッションではまず、ポールによってベースが差し替えられました。恐らくジョンのベース・プレイに不満があったのでしょう。また、ジョージが新たに中間部のソロ・パートを入れ直しています。さらにパーカッションとジョージ・マーティンのアレンジによるブラス・セクション、ポールとジョージによるコーラスが加えられ、セッションが完了しました。

この続きはまた明日に。