ビートルズ、シングル私的雑感(その65)Get Back/Don’t Let Me Down 4 | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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昨日に続いて、今日もまたビートルズのシングルについての勝手気ままな話です。今回も、19枚目のシングルで彼らの1969年の大ヒット曲「Get Back / Don’t Let Me Down」の話です。
今日はB面の「Don’t Let Me Down」について。


(英国盤シングル「Get Back / Don’t Let Me Down」)

この曲は、「Get Back Session」の初日1969年1月2日に一曲目として演奏された曲であり、同セッションで最も演奏回数の多い曲でした。と言うよりも、繰り返し演奏される事で、最終型まで仕上がっていったと言うべきかもしれません。ジョンが最初にこの曲をビートルズに持ち込んだ時には、曲の断片と別のメロディが付いていたという程度だったのです。繰り返し演奏される中でアレンジが固まっていった訳ですが、その段階でそれぞれが個々のパートでアイデアを詰め込んでいった観があります。例えば、ミドル部「I’m in love for the first time・・・」の部分ではジョンのボーカルのバックで、ジョージのギターとポールのベースが同じフレーズを弾いていますが、これはジョージが先導して作っていったようです。

それにもましていつも思う事なのですが、このバンドのリズム・セクションの柔軟性は素晴しいです。というのも、ジョン自身は全く気付いていないのでしょうが、彼の曲ではよく変拍子があるのです。しかしそれに対しても、このリズム・セクション、リンゴとポールは本当に自然に対応しているのです。「Don’t Let Me Down」でも部分的に4分の5拍子が入るのですが、それを難なくこなしているために気が付かない人も居るのではないでしょうか。

ジョンにはこういった、ややスローなテンポの曲が多いのですが、その中でもこの曲には、そこはかとなくブルース・フィーリングが感じられます。シンプルですが深みのある曲ですね。その効果に一役買っているのがやはりビリー・プレストンのキーボードです。必要以上に目立つ事はありませんが、必要な時に必要なところを埋めるという彼のプレイは、本当にプロフェッショナルとしてのセンスの良さを感じます。同様に「Get Back」でのビリーの演奏も同様な感慨を与えてくれます。ジョージが、1968年末にレイ・チャールズのロンドン公演を観に行かなかったら、これらの作品は全く異なる作風になっていたのだと思うと、ビートルズのデビューから彼らを取り巻く奇跡の数々が、ここでも起きていたのだと感じさせられます。

また後日に。