ビートルズ、シングル私的雑感(その51)HelloGoodbye/IIAm The Walrus | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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昨日に続いて、今日もまたビートルズのシングルについての勝手気ままな話です。今回も、16枚目のシングル「Hello Goodbye / I Am The Walrus」の話の続きです。

「Hello Goodbye」のプロモーション・ビデオを皆さんもご覧になったことがあると思います。DVD『The Beatles Anthology 5 & 6』に収録されていますね。SGT. Pepper’sのアルバム・ジャケットで4人が着ていた、あのユニフォームを着たビートルズの、実際に動く姿にとても興奮した覚えがあります。
このPVには3ヴァージョンあり、一つは公式に公開されているSGT. Pepper’sヴァージョン、二つ目が私服ヴァージョン、三つ目がそれらのアウトテイクを集めたラフ・ヴァージョンで、公式に公開されているのは勿論一番目だけです。実は1980年代にこの3つのヴァージョンを収めたブートビデオが出回ったことがあり、その存在が知られたのですが、残念ながら公式にはリリースされていません。

映像には残されていないのですが、このプロモーション・ビデオ撮影時のオフショットに残されているギターがあります。ジョン・レノンの弾いていたそのギターが、2013年5月18日にニューヨークで行われたジュリアンズ・オークションに出品され、40万8千ドル(日本円で約4200万円)という高額で落札されたと報道されました。落札予定額が最低20万ドルとされていたので、倍額で落札されたのですね。
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このギターは、英国のギター/アンプ・メーカーのVOXが試作品として2本だけ作ったとされるもので、一説によるとジョンが特注したものとも言われています。実際に使用した映像は、公式にはリリースされていないのですが、先程のプロモーション・ビデオで使用しているので、それが公式に出てくれるといいのですが。

このギターは後に、アップル・エレクトロニクス(アップル本社の傘下に作られた会社の一つ)の責任者、ヤニ・マルダス(Yanni Alexis Mardas)通称マジック・アレックスにジョンからのプレゼントとして贈られています。マジック・アレックスは、ポールと同年の1942年生まれのギリシャ人で、ジョンに上手く取り入って、アップル・スタジオに72トラックのマルチ・トラック・レコーダーを作ると公言したにもかかわらず、出来上がったものは全く使い物にならないような代物で、結局鉄くずとして処理されたようです。そのため、1969年初頭の『Let It Be』セッション真っただ中のビートルズは、アップル・スタジオでレコーディングするために、EMIから機材を急遽借りなければなりませんでした。
そんな悪名高きマジック・アレックスですが、1967年当時にはジョンの信頼は厚く、アレックスの25歳の誕生日祝いに、ジョンが贈ったのでした。ギターの裏面にはジョンからの贈り物である旨のプレートまで付けられていました。そんなジョンの好意もどこ吹く風、マジック・アレックスは2004年にこのギターをロンドンでのオークションに出品して、20万米ドルを手にしています。

この続きはまた明日に。