先週観た映画たち(その113)/『そして父になる』 | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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『そして父になる』
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カンヌ国際映画祭でスタンディング・オヴェーションを受けて、審査員特別賞を受賞した作品が、やっと公開となりました。これ、観たかったんです。
子供の取り違えを主題にした作品ですが、被害者二組の夫婦の苦悩する姿が描かれるのかと思っていましたが(もちろんそういった場面も多く有りますが)、映画のタイトル通りに父親としての自覚も愛情も足りなかったエリートの男が、事件を通して父性愛に目覚めて行く、つまり父になっていく姿を描いたものです。ですから、この映画の中の福山雅治さんは、普段見る爽やかな印象というよりも、当初は少々嫌味なエリートさん、という雰囲気になって出ています。

脇を固める二人の女優・尾野真知子、真木ようこ、そしてもう一人の父親役のリリー・フランキーの三人が非常にいいですね。特に二人の女優は素晴しい。彼らの演技で、福山さん演じるエリートの冷酷さがより浮き彫りにされ、効果を上げています。そう言えば「龍馬伝」で龍馬役の福山さんと夫婦役を演じたのは真木ようこさんでしたね。今回は対手の奥さん役というキャスティングも面白いですよね。
ストーリーの切なさを盛り上げているのが子供達の演技です。取り違えられた子供二人、これがまた本当に素晴しい。

この作品は、子を持つ親であれば本当に身につまされる話なのですが、ただ子を取り違えられた夫婦の悲劇を描くのでなく、その当事者が父親として成長していく様を主題に選んだことで、一層判り易いストーリーとなって成功していると思いました。
現在までのところ、今年見た中でのベスト作品でした。