先週観た映画たち(その112)/『劇場版ATARU』『許されざる者』 | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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ハンドメイド・エフェクター・ブランドBOOROCKS(ブロックス)のスタッフによる、音楽(BEATLES & Fender)と映画の気ままなブログ。

『劇場版ATARU – The First Love & The Last Kill』
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人気TVシリーズの映画化作品です。TVの映画化作品だからといって、毛嫌いする人達も多いのでしょうが、私自身はこの傾向を気にしていません。元はTV作品であろうが、オリジナル映画だろうが、面白いものは面白い、つまらないものはつまらない、その判断基準だけでいいと思っています。決して大上段に振りかぶって言っている訳ではなく、単純にTVだろうが何だろうが、面白ければいいのです。と言うのも、私自身のスタンスは、映画は楽しみに行くもの、だから楽しまなければ損、それだけの理由だけで十分です。商業映画はエンタテインメントである、これで十分です。前置きが長くなってしまいました。
この作品もTVシリーズの映画化作品です。もちろん主演はTVと同じSMAPの中居正広。全般的にTV版と変わらない作りなのですが、少々オヤジギャグ的な小ネタが多過ぎてややうるさい。最近この小ネタを挟む演出が邦画で増えているのですが、この手法は本当に作り手のセンスが左右するので、この話の中で矢鱈に多用する必要性はそれほど感じません。こういった作りは最近の流行なのでしょうが、同じTBS系でも『SPEC』のギャグの方がブラックで切れ味が良いので好きですね。
そのギャグには目をつぶってストーリーそのものを追いかけると、それなりに面白い発想で楽しめました。特に、お馴染みの登場人物たちが揃った中で、今回の準主役の堀北真希が良かったです。奇麗な女性がこういった役を演じるとその怖さが増すのですが、彼女の元々持っている可憐な雰囲気のためそれに成り切れず、それがかえってラスト・シーンに活かされたと思います。
まずまず楽しんできました。


『許されざる者』
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1992年に公開されたクリント・イーストウッド監督主演作品を、日本を舞台にしてリメイクした作品です。オリジナルはアカデミー作品賞、監督賞も受賞している名作西部劇ですので、これを日本でリメイクするおいうことは、相当な勇気のいることだろうと思いました。
面白かったのはその時代背景で、西部劇は1800年代後半を舞台としているのですが、日本に置き換えるに当たってほぼ同年代の日本、明治維新後の北海道を舞台にしている点でした。未開拓の地であること、そしてネイティヴの住人(アメリカ・インディアンとアイヌ)がいること、中央政府から任命された管理者が街を牛耳っていることなど、こうやって比較すると確かに時代的、状況的に両者に共通点があるなぁ、と驚かされました。これを置き換えた慧眼に脱帽でした。
ストーリー展開はほぼオリジナル通りでしたが、さすが渡辺謙演じる釜田十兵衛は、重みとその根に横たわる暗さがしっかりと描かれていました。一方の佐藤浩市演じる大石一蔵は、残念ながらややイメージと異なっていました。オリジナルの敵役はジーン・ハックマンでしたが、その演技は清濁合わせ飲むというスタンスだったため、今回のような勧善懲悪のような雰囲気とは一味違った作品になっていたのですが。その部分がしっかり描かれないと、この作品のキモがブレてしまうと思います。
しかし、全く別の映画として見れば、これはこれで成立する作品であるため、後者の見方で鑑賞することにして、楽しんできました。まずまずといったところでしょうか。