『二流小説家 シリアリスト』
この作品、元々の原作を読んでいないので比較は出来ないのですが、映画だけで見た場合、ミステリーとしては致命的な欠陥がありました。ミステリーの醍醐味は謎がどれだけ結末まで明らかにされずに、読者、あるいは観客をミスリードさせるか、という部分にあると思うのですが、この作品の場合は途中で犯人がほぼ判ってしまうというのが痛かったですね。その理由は、ストーリーの中途で張られる伏線の間の悪さにありそうです。結局、脚本と演出の問題と言えそうです。まずまず楽しませてもらったので、そこが残念です。
『箱入り息子の恋』
星野源が演じる主人公は、35才独身、真面目一方の役所務めの男。定時に帰宅してゲームに興じるという毎日で、結婚の意思も無し。一方、社長令嬢ながら目が不自由な娘がもう一人の主人公。この二人の親が結婚相談所の申込み、この二人が出逢うことで大騒動が始まります・・・。
有り得ない設定ですが、ライト・コメディとして見させてもらったので、全く気になりませんでした。星野の怪しい演技(多分この演技しかできなかったと思いますが)が、ストーリーに合っていました。
これ好きですね。結構面白かったんです。
しかし、あれは箱入り息子とは呼ばないと思うんですが・・。