ビートルズの最高傑作アルバムはどれ?(その28) | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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大分、間が空きましたが、今回も私の独断と偏見に満ちた判断で、ビートルズのアルバムの変遷、すなわち音楽性の成長を追ってみる試みの続きです。今日は、その第二十八回目、『The Beatles』いわゆるホワイトアルバムの話の第十回目です。

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楽曲のお話、今日はウェスタン・スタイルの「Rocky Raccoon」と「Don’t Pass Me By」の2曲から。まず前者「Rocky Raccoon」です。この曲は、ホワイトアルバムでは珍しくビートルズ全員が揃ってのレコーディングとなっています。アコースティック・ギターがポール、ジョンがベース、リンゴがドラム、ジョージはコーラスで参加、といった具合です。この曲の構成は非常に単純で、基本的に4小節の同じコード進行(Am7 / D7 / G7 / C / C on B)だけで成り立っていて、そのバックのアレンジがどんどん変わっていくというスタイル、「Hello Goodbye」「Dear Prudence」などで使われた手法ですね。
タイトルの「Rocky」は60年代のサイケデリック・バンド、13th Floor Elevatorsのメンバー、ロッキー・エリクソンからヒントを得たとのこと。当初の歌詞では「ロッキー・サスーン」だったようですが、歌詞の内容はまさに西部劇そのもの。ダコタに住むロッキーは、若い男と逃げた自分の彼女を追って行くのですが、男に逆襲され銃で撃たれるというストーリー。歌詞に「ギデオン聖書」という言葉が出てきますが、このギデオンというのはイスラエル人を解放するために、古代のイスラエル人の中から神に選ばれた男で、このギデオンが歌詞に三度も出てくるところを見ると、ポールは何らかの意味付けをしたかったのでしょう。その真意は判りませんが、このギデオンは聖人の一人とされており、キリスト教の聖人歴(一年の各日々に聖人を関連付けたカレンダーのこと)では、当時のユリウス暦に従って9月26日をギデオンの記念日としています。が、実際のユリウス暦のこの日は、グレゴリオ暦(現代の太陽暦)では10月9日に当たるのです。これってジョンの誕生日・・何か意味があったのでしょうか・・深読みだと思いますが、こういった偶然が、またビートルズ神話を形造って行くのでしょうね。

さて今度は「Don’t Pass Me By」。言わずと知れたリンゴ初のオリジナル。(過去に共作の形で「What Goes On」「Flying」がありましたが。)リンゴの好きなウェスタン調ど真ん中の曲ですね。このセッションのためにセッション・フィドラー(バイオリン弾き)として呼ばれたのはジャック・ファロンという男で、カナダ移民の彼は、リンゴの加入前からビートルズのイギリス西部での公演を仕切っていた元プロモーター。そんな訳でビートルズとも親しかったのです。
この曲の元々のアイデアは、リンゴがビートルズの初期から持っていたものですが、これを完成出来ずにいたとのこと。「Don’t Pass Me By」というタイトルも1963年から決まっていたようです。それを変えようと試みて「This Is Some Friendly」と決まりかけたこともありましたが、結局もとのタイトルに戻っています。
レコーディングでポールが弾いたピアノには、レスリースピーカーが使用され、独特なフェイズシフト効果を聴かせます。またリンゴのドラムはダブル・トラックで通常のリズム・キープと、フィルが重ねて録られているため、強力なドラム・サウンドが生み出されています。

この続きはまた明日。