最近読んだ本/『ビブリア古書堂の事件手帳』1〜3巻 | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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三上延・著『ビブリア古書堂の事件手帳』1~3巻/メディアワークス文庫刊
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2012年の本屋大賞にノミネートされた本です。月9ドラマの原作となったので、また人気が出そうですね。
この作品は、本当に不思議な魅力を持った小説です。現在3巻まで刊行されていますが、主人公の二人・栞子と大輔のキャラクター設定が魅力的な上にウブな男女で、その淡やかな恋愛模様を味付けにして、意外と骨太な古書論を繰り広げます。
主人公の一人、ビブリア古書堂の若き店主・栞子の古書に関する知識は、生半可ではなく、彼女の本に関する知識を総動員して、その身の回りに起こる書籍に関連した事件を、古書堂のバイト・大輔とともに解決していくというストーリーです。
作者の古書に対する興味の深さ、広さには目を見張るものがあり、夏目漱石「それから」、太宰治「晩年」から足塚不二雄(藤子不二雄の初期のペンネーム)「UTOPIA」、バージェス「時計仕掛けのオレンジ」まで、驚くほど広いジャンルを押さえています。本好きの自分にとっても、勉強になる話が非常に多く、またそれに加えて、主人公二人のなかなか進まない恋模様の行方、そしてさらに行方不明となっている栞子の母の謎が、全てのストーリーの底流に流れており、深さをも兼ね備えたストーリー構成が素晴しい。それでいて、非常に読み易く、この三冊をほぼ3日間で読み終えてしまいました。
恐らく、この続きが作者の三上さんによって、書かれていると思いますが、次が読みたくなる楽しい本です。読後感もとてもよいので、月9ドラマを見て興味を持った方も、ぜひ原作を読んでください。おススメです。