ビートルズの最高傑作アルバムはどれ?(その16) | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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大分、間が空きましたが、私の独断と偏見に満ちた判断で、ビートルズのアルバムの変遷、すなわち音楽性の成長を追ってみる試みの第十六回目。よろしかったらお付き合いを!

今回は大作『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』に続いて、1967年末にリリースされた『Magical Mystery Tour』についてのお話です。このアルバムは、アメリカ・キャピトル・レコードの編集盤だったのですが、それがビートルズのオリジナル・アルバムとして認められた初めての例です。
このアルバムが、彼ら自身による同名の自主制作映画の挿入曲を収録したものであることは周知の通りですが、イギリスではコンパクト盤2枚セットに6曲を収録した形でリリースされました。アメリカ・キャピトルではその6曲にシングル盤としてその時期にリリースされていた5曲を足した11曲でアルバム仕立てにしたものです。米盤がリリースされるとイギリスに逆輸入され、ベストセラーになったため、イギリスでも結局この作品をアルバムとしてリリースする事になります。その頃、キャピトルのやり方に業を煮やしていたビートルズも、これには兜を脱いだというところでしょう。

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(イギリスでリリースされたオリジナル・コンパクト盤)

シングルとしても強力な「Hello Goodbye」「Strawberry Fields Forever」「Penny Lane」「All You Need Is Love」が収録されているため、サイケデリック期のビートルズのベスト盤的な意味合いもあり、前作『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』のようなコンセプト性こそありませんが、非常に強力なアルバムに仕上がっています。

例えば、当時の典型的なサイケデリック的な表現がなされている「Blue Jay Way」「Strawberry Fields・・」「I Am The Walrus」などや、フラワーパワーの代表曲でもある「All You Need Is Love」などは、前回、お話しした、第二次世界大戦後に生まれたベビーブーマー達によるカウンターカルチャーから生み出された、ヒッピー文化の要素を表現したものであり、『Sgt. Pepper’s』とは別の意味で時代を象徴するアルバムとなっていました。

しかしこの作品は、映像を含めて評価しなければならないものなのです。何故ならば、ビートルズがサウンドのみならず、音楽と映像を併せた作品として発表したものなのだから。映画という分類しかなかった当時に、映像と音楽を融合させて作品にすると言う発想は、当時全くなかったもので、彼らの先見性には目を見張るものがありました。すなわち、これは現在のプロモーション・ビデオの手法そのものでした。ポールがこの作品を喚起させられた裏には、「Strawberry Fields Forever」と「Penny Lane」のプロモーション・フィルムの制作があったことを見逃す訳はいかないでしょう。

この続きはまた明日。