その友人は、フェンダー・コロナ工場でエンジニアとしてギターの設計を担当している日本人スタッフ、後藤誠輝さん。
後藤氏は一時期、駐在員として数年間、日本でフェンダーの仕事をしていましたが、その時期に私と一緒に仕事をしました。
現在、カリフォルニアのコロナ工場で上級エンジニアとして再び設計の仕事に携わっています。

(フェンダーUSA・コロナ工場)
実は彼自身がメキシコ製のDUOSONIC IIの設計の一部を担当したのです。その時の様子を教えてくれました。それと同時に、メキシコ工場の成り立ち、発展についても話してくれました。まずはそのメキシコ工場の話から・・・。

(フェンダー・メキシコ工場)
メキシコ工場は、1987年フェンダー弦の製造工場として始まりました。
その一年後頃から、富士弦楽器の協力を得て、メキシコ工場で塗装が始まります。
1990年代初頭当時、メキシコでは、まだ木工設備が整っていなかったために、カリフォルニアのコロナ工場でネックとボディーを荒削りの状態でメキシコへ送り、仕上げと組み上げ作業をメキシコで行っていました。
実際にメキシコで木工作業が始まったのが、2002年頃のこと。ですからそれまでの『MADE IN MEXICO』のフェンダーは、実際には半USA/半MEXICO製であったのです。

(フェンダー・メキシコ工場 事務棟入口)
ちなみにメキシコ製のシリアルナンバーは、MN000000と振られていますが、その最初の『M』はメキシコ、『N』は90年代のNINEの最初の文字(2000年代ならZEROの『Z』)、その次の数字と合わせて例えばMN500000であれば、メキシコで1995年に製造されたものを意味します。もしメキシコ製のギターをお持ちで、2001年以前のものでしたら、メキシコ/USAの両工場で作られたものだと思ってください。
この続きはまた明日!