みなさんも、そうだと思うが、私も、日々、いろんな人と、すれちがっている。
今朝、通勤の際、ひとりの初老の紳士と、同じバスになった。
こんな早い時間帯のバスでは、あまり見かけることのない年代の方だった。
高校生でいっぱいのバス。
乗ってこられた時、優先席(シルバーシート)しか空いておらず、その方は、迷わず、つり革に手を伸ばし、そのまま立っておられた。
次のバス停で、何人かの高校生がバスを降りた際、その初老の紳士は、今まで高校生が座っていた空いた席に、座られた。
ハンチング帽の、この初老の紳士の行動に、ハッとした。
『決して、シルバーではないぞ。』
私は、こういう『プライド』、嫌いではない。
代わって、今、帰宅中。
バス停まで歩いていたら、時速0(ゼロ)km で歩いている、わりと背の高い、ひとりのおばあちゃんとすれちがった。
足は、動かして、歩かれているように見えるのだか、なんせ、時速0km だった。
まるっきり、 前には進んでいない。
あまりに、不思議な光景なので、じっと、おばあちゃんを見ながら、すれちがった。
そうしたら、そのおばあちゃんも、私に気づいたのか、私のことを、じっと、見始めた。
「ああっあ、すいません。失礼しました。」
と思い、目をそらしてすれちがったが、その後も、なーんか、視線を感じて、後ろを振り返ると、そのおばあちゃんは、身体をこちらに向けて、まだ、じっと私のことを見ていらっしゃった。
ちょっと、怖くなった。
ゾクゾクした。
だって、すれちがった後、すでに、100m以上、離れていたのに、まだ、その場所で振り返り、完全に私のことを、じっと見ていらっしゃったのだから。
「あなたには、なぜ? 私の姿が見えるのかね!?」
と、聞こえたような気がした。
私は、毎日、いろんな人とすれちがっている。
本当は、見えるわけのない人とも、いっぱい、すれちがっているかも知れないなぁ。
こわぁっ。