顔も はっきりとは覚えていない、
死んだはずの母が…、
自分の命を助けるために、
必死で 頑張って くれていた…。
そして、
拓也…。
拓也が…、
笑っていた…。
心からの…、
笑顔で…。
見たこともない笑顔で…。
拓也の 口が、動いていたが、
声は…、
聞こえなかった…。
なので、必死に 唇を読み取ろうとする 鈴音…。
その努力もあり…、
あ…、
り……、
が…………、
…………と………、
う……?
ありがとう…?
鈴音■【待って…!!
拓也君、待って…!!
どういう意味…? 】
そう 呼びかけた瞬間…、
目が覚めた…。

見慣れた天井…。
そこは 自分の病室だった…。
つづく…