鈴音は 拓也の事を 可愛く思っていた…。
最初は、弟のような感情だと 思っていたが…、
いつしか
彼女にとっても、大切な存在に なっていた…。
同じような難病を持ち、
同じように 移植を待つ同士、
連帯感も 感じていた…。
だからこそ 鈴音は、
昨日 話した、理想論ではなく、
自分が 今 思っている本当の気持ち…、
すなわち、
毎日が 辛くて 辛くて 仕方がないと いう、本当の気持ちを 話そうと思っていた…☆
彼なら きっと 分かってくれる…。
鈴音は そう思っていた…。
しかし、
拓也は、
その日は、姿を現さなかった…。
なので 鈴音は、
いつものように、何人かの患者さんと雑談をして、
その日は 病室に 戻った…。
次の日、
また鈴音は、
拓也に会うために、中庭に 出ていたが…、
拓也は…
姿を 見せなかった…。
次の日も…、
そして…、
次の日も…………。
鈴音は、
不安のような感覚に 陥っていた…。
【いったい どうしたんだろう…? 】
【具合が 悪いんだろうか…? 】
【外にも 出れないほど…。 】
鈴音は、
いてもたっても いれなくなり、
拓也の病室に 行ってみることにした…。
2階へ 上がり、
病室の ネームプレートを 見ながら ゆっくりと 歩いていく…。
だいたい この辺りなはず…!!
と、思ったところに、
■風間拓也■
と 書いた ネームプレートが ついた病室を 見つけた…。
それを見て、
鈴音は ホッとした…。
ネームプレートが 無かったらと 恐れていたからだ…!!
もし ネームプレートが 外されていたら、
退院したか、
病室を変わったか、
そうでなければ…………
だからだ…。
そして 鈴音は、
ノックしようとした その時…!!
つづく…。