鈴音■【ここには、拓也くんや 私も 含めて、長く入院してる人が、沢山いるよね…。 】
拓也■【うん…。 】
鈴音■【でも、ほとんどが、中々、ご家族も 来てくれない おじぃちゃんや、おばぁちゃんでしょ…? 】
拓也■【うん…。 】
鈴音■【私ね…、
そういう お年寄りの話を 聞くのが、結構 好きなんだ…。 】
拓也■【そうなんだ…☆ 】
鈴音■【でも、何より、
話を聞くと、みんな 笑顔に なってくれる…☆
若い頃に戻ったようだ…☆
とか、
痛みが 和らぐよって 言ってくれる…。 】
拓也■【…………………。 】
鈴音■【それで みんな 笑顔になってくれる…☆
それで 私も 元気になれるんだ…☆ 】
拓也■【…………………。 】
鈴音■【なるべく 沢山の人と話して、
なるべく 沢山の人に 覚えてもらいたい…。 】
拓也■【…………!! 】
鈴音■【いつ 私が いなくなるか 分からないから…。
だから 今は、1人でも 多くの人と お話しして、
笑顔になってもらって、そんで、
私の事、
覚えていてほしいの…。 】
それを聞いた拓也は、
鈴音は、自分と違って、治る希望を持っているから、あんなに明るくしていられるんだと思っていた…。
何より拓也は、自分の病気を憎んでいたし、
こんな体になる為に、生まれてきたのかと思うと、
自分は 不幸で 不幸で たまらないんだ…
と、思っていた。
ドナーが 見つかって、移植手術が うまくいく希望も、
実は、
ほとんど 持っていなかった…。
鈴音の笑顔を見るまでは…。
いざ 普段の鈴音を見てると、
同じような境遇なのに、なんで こんなに明るくふるまえるのだろうと、思っていた…。
しかし、今 鈴音の本音を聞き、
拓也は、いろいろ かけたい言葉は あったが、
かけれなかった…。
投げやりになってた自分が、あまりにも ちっぽけに思えて…。
やはり 鈴音さんは 凄い…。
拓也は、鈴音の 悲しげな横顔を見ながら そう思った…。

そして 鈴音は、拓也と話を終えて 病室に戻った…。
そこで 鈴音は…
来週に つづく…。