鈴音■【でもね…、
私は、駄目なの…。 】
拓也■【どうして…?! 】
鈴音■【私のね、
血液型、
すごく 特殊でね…、
適合する ドナーは、まず 現れないと 思うの…。 】
拓也■【………………!!
特殊な 血液型…? 】
鈴音■【………………………。
そう…。 】
拓也■【RH マイナスとか…? 】
と、拓也は 恐る恐る たずねると、
鈴音は 静かに 首を 振った…。
そして、
ちょっとした沈黙のあと、
鈴音は ゆっくりと、話し始めた…。
鈴音■【聞いたことあるかな…?
ボンベイ型って 言うの…。 】
拓也■【ボンベイ型…? 】
鈴音■【そう…。 】
拓也■【……………………。 】
鈴音■【この血液型は、
割合でいえば、約、
100万人に 1人らしくて…、 】
拓也■【100万人…!! 】
鈴音■【そう…。
だから、日本には、
数十人しか いないんだって…。 】
拓也■【…………!! 】
鈴音■【その数十人の中の 誰かが たまたま脳死して、
心臓が 止まる前に ここまで運んで 来られて、
それで 手術も全部 うまくいって…、
…………………………、
………………………………………。
そんな都合のいい偶然が 起きるなんて 期待できないでしょ…? 】
拓也■【……………………。 】
拓也は、
言葉を 返す事が 出来なかった…。
鈴音■【………………………。 】
拓也■【…………………………。 】
鈴音■【…………………………。 】
拓也■【……………………………。 】
鈴音■【そんな 宝くじにに当たるみたいな事を 期待して 生きていくのなんて、嫌なの…。
それより、今 私に 出来ることを 精一杯したほうが いい…。 】
拓也■【…………………………、
鈴音さんに、出来ることって…? 】
つづく…。