拓也■【なんで 手術することないんだよ…? 】
鈴音■【うちは、
お金が ないから、外国で 手術する訳にも いかないし…。 】
拓也■【………………………。 】
鈴音■【それに…、
………………………………、
………………………………………、
脳死の人から 心臓を貰って 助かるなんて…
あんまり考えたくない…。 】
拓也■【……………!!! 】
鈴音■【だって そうでしょ…?
誰かが 死なないと、私は 助からないなんて…、
私は いやだ…。
もし それで 私が助かっても、どこかに 大事な家族が 死んで、悲しんでる人が いるって事でしょ…?
だから 例え それで 病気が 治ったとしても、
素直に 喜べないよ…。 】
拓也■【……………………。
僕だって、それは思うよ…。
見知らぬ人の 臓器が、体の中に 入るなんて、
考えただけで 恐ろしい…。
でも…!
このまま 病気の辛さにたえて、
苦しさを我慢して、いつ死ぬかもしれない恐怖と共に、死を待つなんて…、
僕は いやだ…。
出来る事なら、
生きたい…。 】
鈴音■【…………………………。
人は みんな 死ぬんだよ…。
そうでしょ…?
それが、その人に 決められた寿命だって思うし…、
それに…、 】
拓也■【そんなふうに 諦めちゃ 駄目だっ!! 】
鈴音■【……………!! 】
拓也■【僕だって、
僕だって、誰かの肝臓を 貰わないと 生きていけない…。
出来る事なら、自分の肝臓で 生きたい…!!
でも、誰かの肝臓を 貰わないと 生きれない…。
なにも 普通に生きてる人から 貰うんじゃない…。
本人、もしくは ご家族の意思で 提供されたものを 貰うんだ…。
だから 僕は、そんな偶然に 出合ったら、
喜んで 貰うよ…!
その肝臓で、1人の命が 助かるんだから、亡くなった人にとっても、遺族にとっても 救いになるんじゃないかと、思ってるから…。
先生も そう言っていたし…。 】
鈴音■【ごめんなさい…。
もちろん、そう考えるべきだと分かっているの…。
拓也君は、きっと うまく ドナーに出会えるだろうし、手術も無事成功すると思う…。
でも…、
私は、
駄目なの…。 】
つづく…。