紗耶香■【ほらっ! さおりっ! 起きろっ! 】
と 激しく揺らす 紗耶ちゃん…
そんな 紗耶ちゃんを 止める わしの親友 修…
修■【紗耶ちゃん…、もう…やめちょきぃ… 】
紗耶香■【なんでやっ! まだ起こせば 大丈夫やろっ! 】
修■【気持ちは 分かるけど… もう さおりは…】
と 聞こえた瞬間…
一瞬で 生暖かいものが 目から 溢れてきた…
それを 周りに 悟られないように 拭い…
ぶぶ■【修、さおりは…?】
修■【お前が来る 5分前に…(T_T) 】
ぶぶ■【……………! 】
紗耶香■【おいっ さおり! てめぇ まだ やりたい事 いっぱいあったんじゃろが! なんで しぬんかいやっ! 】
父■【紗耶香さん、ありがとう。 もう…大丈夫だから。 】
母■【気持ちは嬉しいけど、もう 休ませてあげて…………(TT) 】
紗耶香■【…………(T_T) 】
さおりの お父さんと お母さんの、その言葉を聞いた瞬間…
紗耶ちゃんは 背中を壁に ぶつけるように フラフラ もたれかかった…
医師■【ご家族のかた、ちょっとよろしいですか…?】
両親■【…はい…。】
と…、ご両親は 病室から出ていった…
そして 病室は、わしら 友達だけになった…
わしは 吸い寄せられるように さおりに近付き…
手を握った…
冷たいと思いきや、まだ 温かかった…
でも…
力が 全くない 手だった…
ほんの 数日前に 力強く握手したのが 信じられないくらい…
ダランと 力が 抜けた手だった…
しかし その時…
一瞬 人差し指が 動いた…!
ぶぶ■【……………!】
すぐ 脈を見るわし…
しかし 脈は…
なし…(T_T)
気のせいか…?
いや…、確かに 動いた…
力強くじゃなく ピクっと…!
周りを見ると、そんな事 言えるような雰囲気じゃなかったので…
わしの胸の中だけに、今の事は しまっておこうと思った…
多分 その一瞬のピクっ! は、彼女の想いが全て つまっていたに違いないと わしは思った(T_T)
そして わしは 両手で さおりの手を握り…
自分の想いを、手から手へ…伝えた…
しばらく その状態で、いた…
顔を見ると…
眠っているような 安らかな顔だった…
よく考えると さおりの寝顔を見るのは 初めてだった…
普段 やんちゃな女やったけど…
こう見てると…
普通の女の子の 可愛い寝顔だった…
しばらくしたら ご両親が 戻ってきて…
ご両親■【申し訳ないですが、家族だけにしてくださいますか…?】
と、おっしゃったから わしらは 病室から出て行った…
そして 冷静になり…
朋に電話した…
ぶぶ■【もしもし…?】
朋■【あっ! ぶぶ! どう…? さおちん回復した…?】
ぶぶ■【………。
ダメやった………】
朋■【…………えっ?】
ぶぶ■【逝っちゃった…】
朋■【………! うそっ?】
ぶぶ■【ほんま…。
わしが到着する 5分前に…】
声を出して泣き出す朋…
それを聞いて わしも 我慢してた ストッパーが ゆるんで…
涙が あふれた…
ぶぶ■【あのバカ 逝っちゃったよ…(T_T) 】
朋■【◇□☆○△………………】 ←悲痛な 泣き声
泣きじゃくる朋に…
わしは かける言葉が なかった……(T_T)
それから わしは 病室で、一夜を明かしたかったんじゃけど…
家族だけで 最後の夜を過ごしたい… と いうので…
実家に帰った…
そして 自分の部屋で…、静かに 泣きまくった…
あいつとの想い出を 思い出しながら…
静かに…、泣きまくった……
そして 一睡もしないまま 一夜を明かした…
そして 数日後…
さおりの 葬式に、朋と出席した…
遺影は 満面な笑みの さおりが いた…(T_T)
わしらが 数日前に 別れ際に 見た 笑顔そのままだった……(T_T)
つづく…