クリスマス期間はペットの譲渡を禁止。安易に捨てられるのを防ぐため(ドイツ・アイルランド) | まろのパパさんのブログ

まろのパパさんのブログ

まろくんの成長?とお馬さん中心のきまぐれ日記

クリスマス期間はペットの譲渡を禁止。安易に捨てられるのを防ぐため(ドイツ・アイルランド)

animal-welfare-1116205_640_e

pixabay

前記事にも書きましたが最後まで面倒みてほしい

クリスマスが近づくと・・・

 
 

 心浮き立つ人が多いであろうクリスマスシーズン。家族や友人、親しい人にささやかな贈り物を計画している人もいるかもしれない。

 海外では、クリスマスプレゼントにペットを贈るケースもあって、突然箱から出てきた愛らしい動物に涙する感動の瞬間は人気のサプライズ動画の1つだ。

 だが、ドイツ全土の動物シェルターのほとんどがクリスマス期間中のペットの譲渡を禁止にしているという。アイルランドでも同様の取り組みを行っている。

 これはクリスマスの翌日や年明けに捨てられる動物を減らすための対策で、現場のスタッフたちが過去の経験に基づいて決めたことだという。
 

クリスマス時期にペットの譲渡を禁止

 ドイツ全土の動物シェルターでは、クリスマス期間中にペットの譲渡を中止している。その理由は年明けに「生きたクリスマスプレゼント」が捨てられるのを防ぐためだ。

 ドイツには犬や猫の生体販売を行っているペットショップはない。ペットが欲しい時は、シェルターから引き取るケースが多い(もしくはブリーダーから)

iStock-505018766_e

istock


 この禁止期間は今週から今年いっぱい(欧米ではこの時期から大晦日までをクリスマスシーズンとみなす国が多い)にかけて実施される。

 動物シェルターのスタッフたちは、毎年1月になると放棄される犬、猫、その他の小動物の数が最も多くなることに気づいたためこの対策を導入したという。

 

クリスマスの期間が終わると捨てられるペットが多くなる

 この対策についてドイツの動物シェルターの管理者は「クリスマスプレゼントになったペットは、祝祭ムードが終わって普段の生活が始まる頃によくシェルターに捨てられます」と語る。

baby-175740_640_e

pixabay


 また他のシェルターのスタッフも、これまでクリスマスイブが過ぎると捨てられた動物を回収することがよくあった、と打ち明ける。

 

同じ対策がアイルランドの団体でも

 こうした対策はアイルランド最大の動物シェルターのDogs Trustも行っており、来週から中止期間に入るという。

 Dogs Trustもまた、1年のうち犬を手放したがる人の数が最も多いのが1月だと気づいたのだ。

 この慈善団体はその期間を12月16日から1月5日に定めているが、一部の施設では犬の引き取りを検討している里親の訪問を考慮に入れて再開を決めるという。

 もちろん全ての人がそうじゃない。

 一生面倒を見ることを誓い、計画をたててこの時期に飼おうと決断する人もいる。だが、無計画に動物を引き取る人のほうが多いのだ。

thailand-3843834_640_e

pixabay

 

犬はクリスマスのためのモノじゃない

 Dogs Trustの役員は、特にクリスマス明けの数カ月に犬を放棄する人の多さに胸を痛めている。

 「私たちはちょうど40年前に 'A dog is for life, not just for ChristmasR'(犬はクリスマスのためのモノじゃない)という言葉を掲げましたが、これがいまだに通用するのが悲しいです」

dog-753269_640_e

pixabay


 つねに保護犬たちと向き合い、永遠の家族が現れるよう祈るスタッフが望むのは、お祭り気分のついでではなく時間をかけて熟考する飼い主だ。

 彼らは「気まぐれな飼い主」を回避し「聖夜の贈り物にされ、すぐに飽きられ捨てられる一時的なペット」を減らす努力を続けている。
 
References:dailymail / rtlなど /written by D/ edited by parumo
 
杉本彩さんが「クリスマスにペットを買わないで」と訴える動画の一場面
 

クリスマスにペット買わないで 杉本彩さん動画で訴え

クリスマスにペットを買わないで―。動物愛護活動に取り組む女優杉本彩さんが12月15日、命ある動物を「モノ」のようにプレゼントとして購入しないよう訴える動画を公開した。新聞記事を読んで意見をまとめる全国コンクールで最高賞に輝いた、福井県福井市の児童の作文を杉本さんが思いを込めて朗読している。
 
市内の小学5年生が、犬猫の大量繁殖場「子犬工場(パピーミル)」問題を解説した福井新聞こどもタイムズの記事を読み「ペットはプレゼントに買ってもらう『もの』じゃない。大切な命」などとまとめた。

 作文を読み「本当に感動して、涙が出そうになった」という杉本さん。安易な飼育放棄につながるペットの衝動買いが、クリスマスプレゼント名目で相次がないよう訴える啓発動画への採用を決めた。自身が理事長を務める公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」(東京)が作成した。

 動画は動画投稿サイト「Youtube(ユーチューブ)」で「福井新聞」と検索する。