困っている者を察知し自発的に助ける黄金の心を持った犬。7つの小さな子猫の命を救ったシベリアン・ハ | まろのパパさんのブログ

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困っている者を察知し自発的に助ける黄金の心を持った犬。7つの小さな子猫の命を救ったシベリアン・ハスキー(アメリカ)

 

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 3歳になるシベリアン・ハスキーのバナーは、アメリカ、ジョージア州で、飼い主のホイットニー・ブレイリーさんと一緒に暮らしている。ホイットニーさんが自ら訓練した補助犬だ。

 バナーは日を浴びると黄金色に輝く毛並みを持つ。だが、それだけではなく「黄金の心」も持っていたことが明らかになった。バナーの心は助けを必要とするものに向けられる。

 そしてその結果、7つの小さな命が救われたのだ。

 

ソワソワと心ここにあらずな犬


 7月はじめのその朝、バナーの様子は明らかにおかしかった。

 ずっと何かを気にして、ソワソワしているのである。ホイットニーさんが呼んでも聞こえていない。よく訓練されたバナーにはありえないようなことだった。

 これはおかしい、きっと何かある。

 そう考えたホイットニーさんは、バナーの好きなようにさせてみた。と、バナーはホイットニーさんを引っ張って、表へ来てほしがるのだ。

林にあったものは


 ならば、とホイットニーさんはバナーに導かれるままに着いていった。バナーは家の裏口から30m程のところにある林にホイットニーさんを案内した。

 バナーが真っ直ぐに向かった先には、段ボール箱があった。ふたを開けるとバナーはすぐに頭を突っ込んだのである。

 バナーが口にくわえて取り出して見せたものは、小さな白い子猫であった。

 そして、箱の中にはさらに6匹の、生まれたての子猫が入っていたのだ。飢えと明け方の寒さで弱りきり、「かろうじて生きている」状態で。

元気になった子猫たち


 ホイットニーさんは急いで子猫を家に連れ帰り、必要なケアを与えた。身体を清潔にし、あたため、ミルクを飲ませ。バナーも付きっ切りで手伝っていた。

 「誰かが子猫を段ボール箱に入れてふたを閉め、死なせるつもりで置いていったんです。誰にも見つからないと思っていたんでしょう」とホイットニーさん。

 「バナーがどうして子猫があそこにいると気づいたのかは分かりませんけど。子猫たちは、ミャオと一声鳴くことすらなかったんです」

 生まれて1日かそこらの子猫は、そのままだったら死んでいただろう、とホイットニーさんはいう。危ういところだったが、ホイットニーさんとバナーの適切なケアのおかげで、7匹とも元気を取り戻した。

 子猫を保護して以来、バナーは子猫に付きっ切りで世話をしている。バナーのありあまるほどの母性は、それを必要とするどんな生き物にも向けられるそうなのである。

 


 ホイットニーさんは、子猫の里親を自分で探してまわるつもりだ。この地域のシェルターは安楽死もありえるため、せっかく助かった命を二度と危険にさらしたくないのである。

 バナーが救った7つの命は、あたたかい家庭で、それぞれ幸せな生活を送っていくことだろう。


References: Metro / Bored Panda など / written by K.Y.K. / edited by parumo