現実と漫画の世界が混じり合う。世界的大ヒット曲「テイク・オン・ミー」のMVを拡張現実バージョンにしたらこうなった
ノルウェー出身の3人組バンド「a-ha(アーハ)」の代表曲をひとつあげるとすれば、1985年に世界的大ヒットを飛ばした「テイク・オン・ミー」だ。
ミュージックビデオ(MV)も印象的で、女の子が漫画のキャラクターと恋に落ちて漫画の世界に入り込むというストーリー仕立てになっていた。
そんな「テイク・オン・ミー」のミュージックビデオを最新テクノロジーを駆使した拡張現実(AR)バージョンにしたらどうなるのか。リアルな世界と漫画の世界が見事に混じり合った、フューチャー感バリバリの映像が完成してしまったよ。
現実世界と漫画の世界が音楽でつながる
Augmented Reality's A-ha Moment
「テイク・オン・ミー」の拡張現実バージョンのミュージックビデオは、アメリカ・シカゴに拠点を置くトリクシー・スタジオによるもの。2017年6月に開催されたAppleの開発者向けイベント・WWDC2017で、iOS11に搭載されることが発表された拡張現実プラットフォーム「ARKit」を使って制作されたようだ。
冒頭、どこかのおうちのリビングに“枠”が出現して、漫画タッチの手がニュッと伸びてくる。その“枠”が拡大するとその奥に漫画の世界が広がり、漫画のキャラクターが「テイク・オン・ミー」に合わせてダンスを始めるのだ。
アングルがグルッと変わって漫画の世界の“枠”から現実世界を見ると、人間の男の子と女の子が踊っている。“枠”から外れた人間はちゃんと漫画タッチに描かれていて、視聴しているうちに漫画の世界と現実世界を行き来しているような不思議な気分になってくるんだ。
スマートホンで拡張現実を作れる時代に
トリクシー・スタジオのチップ・シネニさんは、
iOS11に「ARKit」が搭載されると聞いたとき、すぐに「テイク・オン・ミー」のアイデアが浮かんでとても興奮したよ。スマートホンでそんなにすごいことができる時代が来たのかって。「ARKit」でどこまでやれるのかを試すいい機会でもあったんだ
と語っている。
また、このミュージックビデオはすでに海外のツイッター民をざわつかせていてたくさんの称賛の声があがっている。
ツイッター民の反応:
@irishstu:
テクノロジーの進化がハンパない。
@Jason:
仮想現実ってこんなにもわくわくするものなのね。
@theEricSauter:
こんなにクールな映像は見たことがないな。
@Murrzeak:
ちょ、マジかよ・・・信じられないほどクールだ。
@jlev:
求めてた未来、キタァー!!!
@cheersphilip:
アメージングだわ。新しい世界開けたわ。
@techandcoffeem:
レベルが突き抜けてるな!
@paulshields:
お金払ってもいいぐらい。
@KahanaEarl:
現実のものとは思えないよ。
「テイク・オン・ミー」のオリジナルのミュージックビデオには何千枚もの手描きのスケッチが使われており、制作にも数カ月間かかったらしい。でも、拡張現実バージョンの方の制作期間は数日間・・・テクノロジーの進化って素直にすごいよな。
オリジナルバージョンのミュージックビデオはこちら!
a-ha - Take On Me (Official Video)
via:Made with arkit / YouTube / The verge / VR nerdsなど / translated by usagi / edited by parumo