てんかんに苦しむ犬の守護天使となった保護猫。常に寄り添い発作を察知、飼い主に知らせる。
2015年1月、エマさんの愛犬トビ―が5歳の時、初めててんかんの発作を起こした。犬のてんかんは脳内の神経に異常な興奮が起こり発作が起きる病気だ。特発性(原因不明)のものと、症候性(脳の疾患)の2種類がある。およそ100頭に1頭がかかる病気で、一度発作が起きてしまうと、それが繰り返し起こる。
そんな最中、偶然の出会いによりエマさんは保護施設から1匹の子猫を譲り受けた。子猫は当時生後11週。ジンクスと名付けたこの子猫が、その後トビーの守護天使になるとは思いもしなかったという。
家に来た頃のジンクス
トビ―はジャックラッセルとチワワのミックス犬である。
エマさんの家で初めてのご対面を果たしたトビ―とジンクスだは、すぐに心が通い合ったという。生後16週になる頃には、ジンクスはトビーの大親友になった。彼らはいつも一緒に遊び、一緒に寝た。彼らの間には特別な絆があるようだった。
トビーの発作が起きるととそばに寄り添いトビ―に元気を与え続けていたジンクス。そしてついにジンクスは、トビーの発作が起こる直前にそれに気付くようになったのだ。
てんかんを患っているトビーにとって、ジンクスは大きな癒しとなった。ジンクスはトビ―の発作の前兆を察知すると、エマさんに頭をこすりつけて警告した。そしてトビーの頭をそっとつかみ、優しく目を舐める。トビーが落ち着いて眠るまで慰め続けた。エマさんはすぐにトビーに注意を払うことができるようになった。
誰に教えられたわけでもなく、自ら自発的にトビーの看病をするジンクス。ジンクスのおかげでトビーの発作中、危険なものが周囲にないか確認したり、注意深く見守ることができるようになった。
今年3月25日のことである。トビーは庭で座っていた。するとジンクスがやってきてトビーの頭をつかみ目を3分間舐め続けた。ジンクスのこの動作はトビーの発作が起きる前に必ずする仕草である。エマさんはすぐに夫を呼び、トビーの発作が起こることを伝えた。事実30分後、発作が起きたのだ。
ジンクスは家族に知らせてくれるだけではない。発作中はトビーのそばにずっと寄り添い続ける。時に1時間以上も寄り添っているという。
エマさんは安全な場所を作ることにより、トビーが自分を傷つけることがないようにした。発作が長く続く時のために薬を持ってトビーを抑えた。ジンクスは看護師のようにトビーの側を離れず見守り続ける。
ジンクスはまだ幼いうちから、トビーには愛と支えが必要なことに感づいていたようだ。1年過ぎた現在も、ジンクスはトビーの守護天使であり大親友である。
via:4 Month Old Kitten Becomes Guardian Angel to Dog with Epilepsy and Nurses Him All the Time・translated byいぶりがっこ / edited by parumo
これも癒し!?