今日は、昨日に引き続き、

やはり昨年から、上映されている、


豪田トモ監督の「生まれる」  をご紹介。


ストーリーはこちら


確か昨年公開で、河瀬直美監督の「玄牝」とセットで上映したところもあったと記憶しています。



ともにドキュメンタリー映画で、両方見るといいバランスですね。すべて、きれいごとではない現実。でもその中で、満ち満ちているもの。琴線に触れます。


豪田トモさんのメッセージ   



豪田さんは、お会いしたことはありませんが、私が所属している妊娠出産育児の専門家とメディア関係者のメーリングリストの中で、撮影、制作への思いと、ご自身のお子さんの誕生も近いプレパパの様子を簡単に報告されていました。


私達一人一人が、父、母という役割を頂いて、また違うステージへ自身をバージョンアップさせて行くこと、パートナーと双方の、各世代の家族とも、より、ハッピーな関係に変わる機会。自分達が生きている社会へと意識が広がります。


子供を育てながら、子供に育てられていくのは、人によっては、現代生活で使ってなかった野生のセンサーを呼び起こす作業でもあり、抵抗すると大変に感じますが、気づかされることの連続。自分自身も含め、憎たらしくもあり(笑)愛しく感じられる特別な時期です。恋愛と一緒です(笑)出産の時期は、夫婦そろってBabyに恋に落ちると言われています。そうなりやすい、心と体になっているのです。


現代生活をしていても、妊娠すると感性は研ぎ澄まされます。味覚など、五感が研ぎ澄まされます、六感、シッ

クス・センスもどうぞ使ってください、と私は言ってしまいます。


夕日に涙がこぼれたり、ちょっとした言葉に悲しくなったり、昔のネガティブな感情が湧いてきて、離れなかったり、急に不機嫌になったり、人の気持ちにも敏感になったり・・・何より、美しいものや心地よいもの、人の優しい気持ちをよく感じ取れます。気弱になったのではありません。

順調。ネガティブなものは、解消されやすいです。

すべてこれからの子育てに必要なことです。なので、一緒につわりを感じるご主人方、結構いますが、すばらしい、父、順調~と思いますし、実際伝えます。自分の内面の変化に戸惑われますが、私は、そんなセンシティブな自分を男女とも楽しんで欲しいと思っています。


監督の豪田さん自身、父親のなり方を知りたかったのだとメッセージにあります。


カップルで健診に来る方が、ほとんど、男性も自分の中の葛藤を打ち明けてくださいます。そして、二人がそれぞれ生まれたところから、どう出会い、そして今回の妊娠を迎えて、出産をどうしていきたいか、を書いたバースプランを渡されます。ライター、有名人のお仕事の方は、すでに雑誌連載などで、公に思いを表明していたりします。ブログも然り。


今回この映画に参加していただく方を募ったところ、200組ものカップルの申し出があったそうです。

より、いい時代になりました。


鈴木光司さんもだいぶ前に出ていた、子育て(父性論)のエッセーだったと思いますが、幼い息子さんと散歩をしている時に、風が吹いていて、木の葉っぱのこすれ合う音に、「あ、」と同時に声をあげたエピソードを挙げていました。とても幸せを感じる瞬間だったと。

本当に、そう。そういうところ、そういう感性が響きあうところ、大人になっても、実は皆持ってます。備えて生まれてきているのです。




映画「生まれる」HPコメントより抜粋


さかもと未明(漫画家・タレント)


「私は子供を産まずに45歳になりました。
そのことに後悔や劣等感がなかったと言えば嘘になります。
でも、それは欠陥ではないよ、と言ってもらえた気がしました。


妊娠したことはないけれど、イメージの中でなら私の子供に会うことはできる。
そう思ったら涙が止まりませんでした。 」





安藤哲也(NPO法人ファザーリング・ジャパン代表) さん


「子育ては期間限定のプロジェクトXだ。
すべてのプレパパ、イクメン予備軍はこの映画で"パパスイッチ"をONせよ!」