濃紺の制服

長い髪の、女子高生

一緒に、バスに乗った

タイミング

僕は、彼女のうしろのシートに

なった。

まばらな乗客の車内

バスが揺れるたび

長い髪から、もうまるで

このまま背後から

抱きしめたくなる薫りが

ゆれてくる。

このまま、ほんとうに、

ほんとうに背中から、抱きしめることができたら

どんなに、いいだろう、。

そんなを赦すような、かまわない

薫り

たぶん、彼女も、そんな

映像をイメージングしている‥‥

わかっているから

余計、艶やかな、奥からの薫りを

隠せないでいるんだ。

背後から抱きしめる右手には

水色のブラのスレスレの硬さ。

このまま、このまま、、。

果たして伝わったのか、感じたのか

わからないけれど

彼女は終点の駅に着く前の

バス停に下車した。

僕もそのまま下車した

ふたり。

彼女は右のほうへ歩いた

僕は、

左のほうへ歩いた。

大人のドラマ。だから、。

みじかいバスのなかの、

抱き合い

たしかに、ふたり、イメージングしてた

そうかんがえよう。

ステキなこと

艶やかな長い髪からの

深い奥からの薫り

濃紺の制服

長いストレートの黒髪

隠しようのない

奥からの、奥

ゆれて

ゆれてた






^_-☆ジパング