私は今でも…
母になぜあんな目に合わされたのかわからない。
‘今’に至っても、
知る事も、それを知るきっかけすらも与えられずにいる。
ただ一つ、
もしかしたら…?と思いあたるものがあるだけで。。
それは、
私が男の子じゃなかったこと、だった。
母は男の子を望んでいた。それはそれは、周囲の目から見ても、尋常じゃないくらいの強い望みようだったそう。
でも…その前に。
私には姉がいる。
それに妹もいる。三人姉妹なのだけど。。
三人とも女なのに…?
なぜ…?なぜ?
その目が私に向けられたのか???
その理由が知りたかった。
私が男の子じゃなかったことが原因なら、他の二人にはなぜ??
その理由は、
姉が産まれる二年前の話に逆上るところにあった。。
男の子に強く執着をした理由、そして…
私に…母の憎しみが向けられた理由が。。
>今でもハッキリ聞けないのは、家族のみんなが、
【幸せ】そうだからだ。
私も結婚し、実家を出、
姉も続けて結婚をし、実家を出、
二人とも家庭を持った。
母も父も、三人中、二人も娘が独立をしたから、肩の荷がおり、ホッとしただろう。
それと同時に、今まで家の中に流れていた険悪で重たい空気が吹き飛んだ。
母が穏やかになった瞬間だった。
今、それぞれが、それぞれの場所で時間が動いている。
ほとんど接点もなく。。
そんな中で、たまの、夏休みや、お正月などの長期で、みんなが休みを合わせられる時に、
実家に、(一つの場所に)みんなが集合をする。
それ以外に、個々に住んでいる場所が、遠く離れているのもあり、本当に、全くと言っていい程、顔を合わせることも、接点もないのだ。
だから、その年に1、2回の顔を合わせにまで、
‘その事’(私の過去)に触れ、空気を悪くさせないために、みんながみんなワザと触れないで接するのだ。
母も…。
なかった事にしようとしている…。
もちろんそれを壊したい訳じゃない。
触れない方がいいことも、私自信もわかっている。
それに、みんなが幸せそうに笑顔で話しているのを見ると、私がそれを壊すような事なんて言えない。
聞いちゃいけないという気に、どうしてもなってしまう。
だから、今でも、ハッキリわからないのだ。
きっとこれからも…いつかは、知りえるのかな。。
過去の話しだもん。ぶり返してもしょうがないでしょう。
みんなを見ると、そんな空気になる。
それを見ると、
「私も、いい大人。
いい加減、過去の全てを受け止めて、その上で母を許せる気持ちをもたなくては…。」
そう感じる。
その自分の気持ちに嘘がないかを確かめたくて、毎年、実家に帰省する。
母と離れて暮らすようになってから、私にも、子が産まれ、母になった。
実家に帰省をし、その私の娘を、孫として溺愛する姿をみて、
‘おばぁちゃん’になった‘母’をいつしか許せるようになっていった。
(私、ちゃんと許せてるじゃない。)
…そう思っていた。
夢を見るまでは…。
私が母の呪縛から解放されたの、実は5年前の話ー。
5年で消せる程の傷じゃなかった。。
夢を見るようになったのは、去年の夏から。
私の産まれた夏ー。
良い事なんか一つもなかった夏。
今年の夏ー。
私、みんなと顔を合わせた時、笑顔でいたけど、内心は荒れてた。
やっぱり、なかった事になんか出来ない。
今でもまだ怖いと思ってた。
笑ってなんかいられなかった。。
たましか会えない家族に…
会うのが億劫で…
話すのも、笑うのも、本当は疲れていた。
本当は私、
内心では、まだお母さんを許せてなかった事を知った…。