(a) ××× xyzにも協力いただいているスタッフが多いこともあり、こちら側が(全く別個のイベントであるにも関わらず)「言わなくてもわかるだろう」と甘い認識をしていた。(←1、2、3)
(b) ××× 
そもそも、オペレーションが複雑だった。もっと簡略化できた。(←1、2、3)
(c) ××× スタッフにオペレーションを説明した文書を送信したのが3日前であり、直接説明する機会もなかった。特に、一番肝となるべき「(組み分けに影響する)得点集計」についても説明が不十分だった。(←1、2、3)

(d) ×× チェック体制(ダブルチェックなど)が十分でなかった。(←1、2)
(e) × 「スタッフ要請」の働きかけをほとんどしていなかった。(←9)
(f) × 兼任スタッフの人数がやや不足していた。(←2、7)
(g) × 告知に「どのように組み分けするのか」を入れていなかった(←4)
(h) ? 兼任スタッフの中には、スタッフ経験がない、もしくはほとんどない者もいた。
(i) ? 参加人数の増加に対し、専任スタッフが少なすぎた。

*優先順位が高いと思われる順。「?」は要因とはあまり考えられないもの。

*括弧内の数字は「1.レビュー」に対応。
 
 (a)の「甘い認識」については、「自分は”当然わかっているだろう”という内容が、相手に伝わっているとは限らない」、ということを痛感しました(まさしく「ジョハリの窓」です)。特に今回は今までに全くなかったコンセプトなだけに、この点については他のイベントに比べれば慎重に慎重を期すべきポイントでしたが、この点に対して認識が非常に甘かったのが、今回最大の反省点です。
 「甘い認識」が一番影を落としたのが、cの「事前の説明不足」です。「他の人に何かをお願いする」場合、相手に理解・作業していただく時間が必要な分、「自分だけでやれること」に比べると優先順位を高くしなければならないのは基本中の基本です。それをないがしろにしてしまったのも、「多分伝わっているだろう」という甘い認識に由来する点でした。


 (b)の「オペレーション」については、後々考えてみれば、もっともっと簡略化できました。簡略化できていればスタッフの労力も減るし、理解しなければならない内容も減るからミスも減るし、スタッフの人数もそれほど必要でなくなる。
 逆に、オペレーションをそのままにして人数を増やしても、あまり効果はありません。たとえば専任スタッフが何人いても、ムダの多いオペレーションではやはりミスが発生する可能性は低くならない(ミスしたときに対処できるスピードは高まるかもしれませんが)。そのことを考えると、(i)の「専任スタッフの少なさ」は、要因としては順位はかなり下だと考えます。
 (d)の「チェック不足」についても、後々考えてみれば、もともとの「仕組み」としてもっとミスを減らすやり方がありました。ともに後述します。
 
 (g)の「組み分けの説明不足」。今回、実は「参加者を実績(「イベントの決勝の常連」「学生限定イベントでペーパー通過レベル」など)で数段階にわけ、それぞれの段階内で第1・2部をシャッフルする形をとりました。なので、極端に強豪が集まったということはなかったかと思います(ただ、A・Bに分けるときにクジ運によっては片方のセットに強豪が集まる可能性があります。ここについては改めて考えてみたいと思います)。
 このこと自身は混乱を防ぐ意味でも問題はないと思いますが、事前に全く言っていなかった点はdavideさんがおっしゃる通りで反省材料の一つです。明確にうたっておいた方がベターであったかと思います。


 (h)の「スタッフの経験不足」。
 「今回のトラブル多発には、スタッフの経験不足があるのではないか」というご意見をいただきましたが、僕はそうは思いません。スタッフは本当によくやってくれたと思っていますし、「スタッフ経験がないor浅い人を巻き込む」というのは、今回の狙いの一つであったからです。
 トラブルが多発したのは、主催者である当方の責任です。「経験が浅いスタッフが多い」と「トラブルが減らす」は、トレードオフの問題に見えて実はそうではなく、両立は十分可能です。ただし、両立させるためには、事前説明の充実やオペレーションの簡略化、チェック体制の強化といったことに対し、誠意と説明と工夫を積み重ねることが必要となってきます。その点に対する努力についてはあまりに不十分であった(兼任スタッフが一生懸命仕事をやっていただいたにも関わらず……感謝とともに申し訳なく思います)、と自己批判しています。