私は、母に褒められた記憶がない。
中学生の時のテストは5教科400点以上はほぼキープ。
剣道の郡大会では、一番初めの試合以来、小学三年生〜中学生三年生まで、全ての大会で優勝。
持久走大会では一位。
書道は県でなんとか賞をもらったり。
鼓笛では主式をしたり。
文武両道で、本当に本当に頑張ってきたし、だいたいなんかの一番をとってきた。
でも、母はよくがんばったね!とか、ハグしてくれたりなんて一度もなかった。
いつも、
ふーん。
と一言で終わり。
まだ足りない、まだ足りない、
どうしたら認めてもらえるんだろうって、
中学3年まで必死で、受験の時とうとう壊れた。
【私、何で勉強してるの?】
【なんの為に、私はがんばってるの?】
って葛藤してきた。
対して、今中三の私の娘は、やりたい事を見つけて、それを叶える為に勉強して、
たくさんの人にハグされ、認められて、羨ましいなって思う。
けど、娘ができて、初めて私の生きる意味ができた。
感謝だよね。
写真は20歳の私と1歳の娘。
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ある事をキッカケに、昨日から私の幼少期からの写真が必要になり、母と一緒に探した。
私のこれまで表彰されてきた賞状、盾、メダル、トロフィーが、箱いっぱいに入っている所を母と一緒に探した。
あれ?あんた持久走得意だったの?
あれ?書道で賞もらってたの?
母から発される言葉は、本当に私の出来てる部分を見てくれてないんだなぁっと、ガッカリしたけど、
【私は大抵なんでも結果残してる。
お母さんが見てくれてなかっただけだよ。】
って伝えた。
その後も、母は何だか誇らしげに私の幼少期の写真などもしばらく見てた。
母が私を育ててた当時は一生懸命だったんだと、頭では理解してたけど、ずっと許せなかった。
けど、今日、かなりの時間差で、どうやら母なりに私を褒めてくれてるようで、嬉しくなった。
先週、ある方に母の事を褒められて、涙が出た。
お母さんが頑張って周りに信頼される人でいたから、今のあなたにそのご友人がよくしてくださっている。
これは当たり前じゃないよ。と。
母がいるから、私がいる。
この事への感謝がようやく心底できそうだ。