今は無き東海テレビ制作・フジテレビ系列の昼ドラ。

「砂の器」で思い出すのは、2011年の4月から放送された「霧に棲む悪魔」です。


フジテレビ系列の昼ドラは、某脚本家による過激描写の強い作品が話題になりましたが、ほのぼの系も上品な演出の名作もちゃんとあります。

こちらは本格ミステリー。

再放送をしっかり録画していました。

主役は入山法子さん、姜暢雄さんでした。

いかにも怪しげな弁護士役に、元光ゲンジの大沢くん。

大沢くん目当てで見始めたけど、すっかり戸次重幸さんに夢中になったのでした爆笑爆笑


戸次重幸さん、簡単に言うと姜さんのライバル役でした。ヒロインの婚約者。よくある設定です。

役名は御田園陽一。

関西のお金持ちのボンボンで、幼少よりチェロを学び、海外留学もしました。

1995年、大火災により実家と両親、親戚もすべて失います。

そこから這い上がり、実業家として成功。



なのですが…。




この御田園陽一は、真っ赤な偽者でした。




偽者くんは、1995年の大火災の時、知り合いだった本物の陽一に命を助けられ、そのまま御田園陽一になりすましたのでした。


ただ、おディーン様の「レミゼ」のように、本物くんから「俺として生きろ!!」と遺言された訳じゃありません。


本浦秀夫くんのように、勝手にやらかしました。



このドラマ、最終的に、陽一役の戸次さんの演技が良すぎて、主役コンビは霞みました。



残念だったのは、なりすましていた彼の素性は明かされなかったこと。


このドラマの前作品の終盤に東日本大震災があり、放送が自粛。

そして4月からの「霧に棲む悪魔」はスタートが延期され、放送回数も減り、一番の悪役であった陽一の素性は語られないままでした。



そして、ドラマに登場した「1995年に関西の大火災で」という件は、本当は阪神淡路大震災だったのだろうと思います。



「レミゼ」ではズバリそのまま阪神淡路大震災で入れ替わる設定でしたが、「霧に棲む悪魔」は東日本大震災の直後でしたから…。





しかし、なりすまして生きてきた側の人間て、本当、努力家(笑)


この彼も、御田園陽一となってからドイツ語まで覚えちゃいました(笑)



才覚はあったのでしょうね…。