録画してあった「砂の器」の最新版。
…う~ん…。
出演者の演技、設定を現代に置き換える手法については特に不満はありません。
東山さんがインパクトに欠ける気はしましたけど、このドラマで初めて「砂の器」を知った人には良かったのではと思います。
ただ、同じテレビドラマと比較するなら、2004年TBSの連ドラ、または2011年テレ朝の2夜連続スペシャルより落ちる!!
あれでは本浦さんちは殺人一家じゃん。
ハンセン病の設定が使えないので、本浦父子が村を出る件をどうするのかなと。
あとは、本物の和賀くんと入れ替わるあたりの描写もどうなるのか気になりましたが…。
2004年は村八分による差別から父が殺人を犯した。そして逃亡。
2011年は殺人事件の犯人にされた父が、無罪とされても村にいられなくなり出ていく。
そして今回…。
兄が連続幼女殺人事件の犯人で逮捕。その後父親も殺人を犯す(でもあれ正当防衛じゃね?)=逃亡。
いや、あの、2004年バージョンも父親は殺人犯だけどさ、あれは連ドラだったから本浦家がいかに村八分にされていたか描く時間もあったし。
今回、新たに兄まで登場させちゃったから、しかも兄も父も殺人犯て、和賀くん気の毒すぎるし、おまけに兄はなぜそんな事件をおこしたか語らないまま自殺…。
さらに、今回の旅、2004年2001年とは違い、和賀くんにとっては苦痛でしかなかったようでした。
過去、2つのテレビドラマでは、幼かった頃の和賀くんはお父さんが好きで、一緒に旅をした(逃亡した)あの頃が、辛くても幸せだったとして描かれていたと思うけど、私の記憶違いかな??
本物の和賀くんは空襲でも災害でもなく、「おそらく自宅で転落死で、外部との接触を絶っていた父親が庭に埋めた」ってのも…(;゚∇゚)
私、2004年より前の「砂の器」は、映画もテレビも観たことありません。
加藤剛さんが和賀を演じた映画がとても素晴らしかったそうですが、私は観ていません。
私が素晴らしかったと思うのは、2004年の中居くんの「砂の器」です。
渡辺謙さんもかなりインパクト強かったし、あれは音楽も情景描写も良かった。
再放送してくれないかな。