一瞬、目の前に星が舞った

何年ぶりだろうか?

いや、初めてかもしれない

目の前の景色とは別に

重なるように星が舞うのは

 

私は

大地に腹ばいになっていた

土のにおいを嗅ぐのは

園芸シャベルで掘って

水を注いで遊んでいた頃

以来だろうか

 

見ると

手のひらから

血が出ているじゃないか

あ、両方の手からだ

左の小指、薬指もだ

ゆっくりと立ってみると

左の膝からもだ

 

ユニクロで買ったクリーム色の

半ズボンが左ポケットの下あたりで

地面と擦れた衝撃で小さな穴が

3つも開いている

もしかして長ズボンだったら

膝の傷はなかったのか?

運が・・・

 

 

膝の傷が深いのか?

急に不安になってきた

 

痛い?と聞かれれば

勿論、痛い

に決まっている

 

私は急いで

小学3年生のハルト、

年長のミアちゃん

年中のノアちゃんに

家に帰ろうと声をかけた

 

団地の中程にある公園から

家までは3分くらいだ

私は運良く

マウンテンバイクで来てたので

帰宅に要する身体的エネルギーを

最小限に抑えることができた

 

帰宅後のハルトは凄かった

とういか嬉しかった

 

私は体調不良の方と

ご縁になるとき。

それは、自分の持っている

武器を総動員して臨む。

検査やクスリは病院の業務。

 

私の武器はといえば

食事と手当と簡単な

薬草を使ったものだ。

 

ハルトは家に入って

私が傷口を流水で

洗い終わるやいなや

カットバンを持ってきて

懸命に傷口に貼り

 

じじ、痛くないか?

ここも貼るよ

ここも血出とるし

貼るね

といった具合に

 

この子は医療者向き

かもしれないな

と、傷の痛みとは裏腹に

にやにやしながら

カットバンを貼ってもらっていた

 

ここで、今更ながら

私が怪我するまでに至った

全体像を説明しよう

 

私には孫が3人いる

次男の子供3人なわけだが

先程も触れたが

1番上が男の子

下2人が女子である

 

一緒には住んでいないのだが

ここ最近は週に2~3回、

夕方、我が家に遊びに来ている

 

すると、晴れていれば

必ずといっていいほど

公園に行くのである

 

1人用のブランコが二つあり

3人兄妹では一つ足りないから

必ずけんかしながら

まず遊ぶの日課

 

そして、鉄棒で遊ぶのだが

一番下は出来ないので

すねる

必ず

 

その次に

「じじ、バナナ鬼しよう」

て言ってくる

「鬼は、じじね」

とこれもおきまりのパターン

 

「仕方ないな」

「分かったよ」

 

「10数えてから掴まえてね」

「うん」

 

今のところ

3人なら何とか

掴まえられるので

何とか全速力

ダッシュ!

 

の、はずだった

 

軽い傾斜地から勢いをつけて

いつものように

全速力で走った瞬間

小さな、小さな

溝があったのだ

後に分かるのだが

 

そこに、右足がはまり

その後は

文頭に

書いたとおりです

 

実際には

傷口は夜間救急外来で

消毒してもらった

 

右足のふくらはぎ辺りが

痛かったけど救急医は

右足首が動くから

アキレス腱は切れてなさそうなので

夜間だしMRIは摂らないね

 

今後、不都合があったら

整形外科に受診してね

と傷口に化膿止めを塗って

ガーゼを貼って

湿布と塗り薬を出しておくから

 

写真はほぼ傷口が治ったところ

勿論、びわエキスでとびひなし。

ところが

2日後、ふくらはぎの腫れが

尋常でないことと

普通に、歩けないことから

私は整形外科を

受診したのだった

 

結果

 

右アキレス腱断裂

 

現在、保存療法で

2週間目

朝起きたときの痛みは

なくなった

写真は1週間シーネをしていたときのもの

現在はギプスをしています

 

手術はしていない

整形外科医は最後まで

手術をススメたが

どれだけ、回復に差があるのか?

と尋ねたら

 

2週間

 

 

不便なことは?

と言えば

 

生活全部

 

です