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東映バカの部屋

東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんばんは。
 
 
勤務開始日の夜中です。昨日は近所の本屋に行きこの書籍を購入したのですが、面白く読み易く一時間半程で読み終えてしまいました。東映ファン・悪役俳優好きの方々であればかなり満足出来る内容だと思います(小学館・刊/\1.700-+税)。
 
 

 
 
そして本日は此方の作品を…DVD化作品でAmazonプライムビデオ/U-NEXT(見放題対象作品)内に於いて有料動画配信が行われていますし、WOWOWプラスで最近複数回放映されたのを視聴された方も居られるかと思います。昭和末期に大学生AV女優として人気があった森田水絵のロマンポルノ初主演作品です。
 
 
「愛奴人形・いかせて」昭和61年2月14日公開・加藤正人脚本・望月六郎監督・日活制作。
 
 

 

 

五日間の有給休暇を取得し父島へ旅行する予定であったものの、船便に乗り遅れてしまい都内をふらついていた長野県内の信用金庫の行員・森田水絵でしたが、そんな時出逢ったのはエリートサラリーマンの道を捨て女房・水木薫と離婚協議中であった職工兼ヨットハーバー管理人の坂元貞美…二人はその晩に情交に至りましたが、一夜妻であった筈の関係は翌日、翌々日も続いて行った上に森田さんと水木さんの間には不思議な人間関係が出来上がっていたのです。そして水木さんの交際相手を含めた四人でバーベキューを行った翌日の早朝、水木さんは長野へ帰郷するのですが…

 

 

この頃のロマンポルノは急速に普及した家庭用ビデオレコーダーとAVの影響をモロに被っていた上に熟練の制作関係者や役者が一般作品に移行した関係で人材不足に陥っていた苦難の時…従って宿敵である筈のAV女優を起用(AV女優の演技力向上に寄与しています。逆に日活主催のコンテスト等々で入賞した女優陣は極短期間で引退したりと踏んだり蹴ったり)疑似本番でなく本当に交尾を行った作品が存在(映論が問題視して横槍を入れ、現場側の真摯さを奪い取った行為は如何なモノか?映倫側が猛省すべき)この頃の我国の映画会社では唯一監督希望者を入社させ育てる(これは日活が誇るべき功績です)女性でも受け入れ易い一般的な恋愛ドラマの要素を取り入れた作品を制作等々と試行錯誤を続けていました。当作品は従来からのロマンポルノやピンク映画を観慣れた方々には物語・性描写共に物足りなさを感じるのは必至かと思いますが、この類に足を踏み入れたいと思っている・過激な描写が苦手等々の方々には受け入れられ易いでしょう、何せ性描写よりも心理描写に重きを置いていますし「現代にも直結する思考の変化と多様化・画一的な価値観を好む我が民族の特徴等々の狭間に立たされ将来の行き先が定まらぬ男女の出逢いがどう結実するかが主題」と感じました。又、当時大人気だったセクシーアイドル・森田さんの姿を堪能するのみでも価値がある作品と思います。

皆様、こんばんは。
 
 
休み二日目の夜中です。昨年の残暑と比較をすればかなり楽に思えますが、湿度が高く冷房を使用しなければならぬ事がまだ多い秋田市内です。本日も簡単に…DVD化作品でAmazonプライムビデオ(FODチャンネル for Prime Video対象作品)/U-NEXT(見放題対象作品)/FOD(見放題対象作品)/Hulu(見放題対象作品)/Google Play TV/YouTubeムービー内に於いて有料動画配信が行われています。
 
 
「哀しい気分でジョーク」昭和60年4月27日公開・吉田剛脚本・瀬川昌治監督・松竹制作。
 

 

 

 

 

当時、飛ぶ鳥落とす勢いであったビートたけしが難病モノの主演を務めると大きな話題になりましたからご存じの方が多いかと思います。大谷直子と離縁し一人息子を育てていた人気芸人のビートたけしでしたが、息子が脳幹部脳腫瘍の為に数ヶ月の余命宣告を受け、仕事を減らしてでも預貯金及び財産を売却して一文無しになろうとも子供との時間を大切にし続けた物語。

 

 

難病モノですから物語の流れ及び最後はお決まりの結果が待っていますが「オーストラリア政府観光局の協力を得てシドニーでの場面は観光案内とした事=感動を押し売りするよりも商業映画である事を前に出した姿勢」「暴言等々で仕事が激減しながらも、その理由が子供の病気であり他界したと知るや簡単に掌を返し、仕事が元に戻るだけに留まらず上辺のみの同情が溢れ、更にその事実を簡単に商売にしようとする輩が横行する現実への批判と捉えられる結末」が美点。ただ号泣させればいい、感動したと言って貰えればいいと安易に薄っぺらな善良性の物語しか制作出来ない現代の大部分の制作陣達に爪の垢で飲ませて遣りたいと思う程ですし、たけしさん・瀬川監督共に先述した制作意図があったから(又は「先述の意図を以て制作させてくれるならば」と)この仕事を引き受けたのではないかとも感じました。

皆様、こんにちは。
 
 
昨日の22時に勤務を終え、月曜日13時の始業時迄の休みです。本日午前中は自家用車のオイル交換や買物等々の為外出しやっと落ち着きました。そして昼飯を食いながらYouTube内「新東宝【公式】チャンネル」内に於いて9/27(金)12:59迄無料動画配信されている未ソフト化/未有料動画配信の作品を鑑賞。
 
 
「三太と千代の山」昭和27年9月18日公開・青木茂原作(NHK「三太物語」の映画化)・山本嘉次郎/木村英一の共同脚本・小田基義監督・新理研映画/日本相撲協会/新東宝の共同制作。
 
 

 

 

 

相模湖畔に面する長閑な山村に大男がやって来ると聞いたこの地に住む腕白坊主達は落とし穴を作りそれを生け捕りにしようと画策をし引っ掛かったはいいいもの「人殺し!」と騒がれてしまいます。勿論、坊主達は校長先生の叱責を受けますが、一方でその大男は横綱・千代の山で「無傷であった事・釣り好きで巡業前にこの地に先乗りし鮎釣りのポイントを探している事」を聞、鮎釣りの名人を祖父に持つ三太は体調不良の祖父に代わり横綱を案内し仲良くなります。そして巡業が終わり暫く経つと東京の国技館で行われる本場所の入場券を送って来てくれ楽しみにしていましたが、好きだったが結婚退職をしてしまった女性教師が川遊び中に結婚指輪を無くした事を知り得意の泳ぎで探している時に大怪我をしてしまい…

 

 

この時期(もう少し後か?)大人気だったプロレスの力道山も俳優として活躍をした様に、調べると当作品のみではあるものの千代の山も映画に出演していたとは知りませんでした(特別出演)。演技云々と言うよりも、最近では北の富士が「こんな事も出来なくなる時代が来るとは…」と嘆いていた「肌と肌の触れ合いの大切さ=巡業等々で全国津々浦々を周り、観客目線と近い距離感で触れ合っていたからこその相撲人気」を改めて感じさせてくれます。現在ではプロスポーツは多様化しましたしから古くからの相撲・野球等々の人気が低下するのは致し方ないですが、相撲に限って言えば幕内全体の1/3がモンゴル勢を中心とした外人力士で占められている上に日本人力士の不甲斐なさ・体型は大型化しても基礎的な稽古が不十分で怪我をし易くなっている現実、そして「若貴ブームが観客との距離感を広げてしまった」と北の富士が語る過保護振り(過剰警備振りと言う方が適切か?)等々、既に時遅しですがこの作品を鑑賞して少しでも古き良き物事を取り戻して貰いたいものです。

 

 

尚、口は良くないものの人を惹き付ける話術に長け、的確に指摘し褒める千代の山の愛弟子の一人・北の富士の相撲解説の人気が高いのは頷けます。今場所も休むとの事ですが(長距離移動の必要な11月場所は仕方がないものの)来年の初場所には是非元気な姿を見せて貰いたいと願うばかりです。