皆様､こんばんは｡

今晩20時より勤務開始です｡今週末は寒さも緩み日中の就寝も夜中の行動も快適に出来ましたし暖房費を抑えられましたが､これからはそうも行かなくなるでしょう｡そして今週辺りから取引先からの物量が一挙に増えそうな気が…雪崩れ込み･滑り込みは俺の部署内では年末の風物詩でもあります｡

さて本日はAmazonプライムビデオ内｢東映オンデマンド｣に今月追加された作品です｡本日時点で未DVD化ですし､動画配信も先述の一箇所のみかつ俺が加入後の東映chでも放映された事がありません｡

｢青春讃歌･暴力学園大革命｣昭和50年6月7日公開･本宮ひろ志原作･田口勝彦/波多雅史の共同脚本･内藤誠監督･東映東京制作｡

青春讃歌　暴力学園大革命：映画作品情報・あらすじ・評価｜MOVIE WALKER PRESS 映画青春讃歌　暴力学園大革命(1975年6月7日公開の映画)の作品情報。あらすじ、上映スケジュール、評価・レビュー、関連ニュース。番長道にのっとり暴れまくる番長を主人公にした青春映画。脚本は波多雅史と田口勝彦、監督は「若い貴族たち…

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新学期を前に学園の番長に指名されたのは文武両道の優等生･星正人(デビュー作から主演)｡この事に教員側･生徒側は驚かされますし生徒会側は｢生徒会を補佐､学業の砦｣との張紙を突っぱねます(但しこれは生徒会側の人間が番長グループの衰退を目的に張った事が後に判明します)｡しかし星さんが目指した環境と行動はその張紙に書かれたそのものであり､授業を妨害に来た岩城滉一率いる他校生から学園を守ったり､万引きや無銭飲食は勿論常識外の行動に対しては毅然とした態度で臨んだり…しかし､星さんを慕っていたあばずれ予備軍のテレサ野田が文武両道の当作品のヒロインである長谷直美を騙し討ちにして岩城さん率いるグループに輪姦させた後の悲劇が星さんの怒りを頂点に達しさせ､更に暴力反対を標語していた生徒会長の佐藤佑介も番長グループに合流し…

平たく言えば｢侠客VS新興愚連隊の構図を学園同士の抗争劇に置き換え､革命とは既存の番長グループの思考変化を指している｣となるか…全ては俺の一存と云う独裁体制ではあるものの(番長就任の歓迎会に於ける在校生のストリップに対し激怒したり､アルバイト先の酒場で歌手を務める特別出演の林寛子の歌唱中に声を掛ける事を許さなかったり等々)学園全体を守る為と理解された為か下の者達は忠誠ですし､手を出すのも防衛か叩くべき相手に対して一対一の勝負を臨んだりと､従来の学園番長の印象を一新するかの様な雰囲気です｡この雰囲気､俺は嫌いではないですし｢家計を助ける為に身銭を稼ぐ苦学生の星さん･苦労を知らぬ私利私欲の岩城さん｣の配役は中々ですが｢東映側が従来の東映ファンと新規の東映ファンの橋渡しを目論んだ=双方が双方に興味を抱いてくれる様に望んでこの様な物語になったのかなぁ…｣とも考えます､何せ当作品は｢松方弘樹･東映脱獄三部作｣の一つである｢暴動島根刑務所｣の併映ですから…

そして｢父親は崖っ縁の経営者で母親は癌で他界した星さん･父親を早くに亡くした長谷さんの境遇が二人の関係をより親密にし､悲劇の怒りを高める効果｣｢事勿れ主義の校長役がよく似合う河合絃司｣(河合さんは斉藤由貴版｢スケバン刑事｣で鷹の羽学園の校長役も遣っていたなぁ…)｢出演時間は短いながらも当作品では数少ない真っ当な人物を演じられた星さんの父親役の滝田裕介の藻掻き苦しみながらも望みを捨てず懸命に生きる姿･長谷さんの実兄役の村野武範の母妹思いの姿｣は当作品の面白さをより高めていますし｢星さんのスパークリングに登場するガッツ石松｡しかも星さんを｢ガッツ石松並の実力を秘めている｣｢ガッツ次郎長は名乗れる!｣等々を栃木弁丸出しで褒める台詞は大爆笑!｣｢ホテルから病院の手配迄アフターサービス万全の学園内売春グループ｣等々は東映ファンが大喜びする必須アイテムみたいなものでしょうね｡

秩序を守るのが番長?東映東京｢青春讃歌･暴力学園大革命｣星正人/長谷直美/岩城滉一