皆様､こんにちは｡

昨日の22時に勤務を終え､本日は午前中に五回目の新型コロナウイルスワクチン接種の為有給休暇を取得し､月曜日11時の始業時迄の三連休となっています｡曇り空の雨模様ですが明日は一気に気温が下がり降雪の予報でしたので起床後先ずは雨が一時的に止んだ機会を使って冬用タイヤ及びワイパーブレードの交換を…油圧ジャッキと電動インパクトを持っていますので準備から片付け迄30分以内に全てが片付きます｡でも先日も書いた通りこの冬用タイヤは今季を最後とし履き潰して来年は新品を購入した方が良さそうです､毎日往復約60キロも走っていてはこんなものでしょう｡

さて本日は簡単に…未VHS/DVD化作品でGoogle Play/Apple TV+/U-NEXT(見放題対象作品)内に於いて有料動画配信が行われています｡

｢銀座の猛者｣(昭和25年4月9日に公開された｢銀座三四郎｣を20分程短縮した再編集版｡尚､各有料動画配信先で提供されているのもこの再編集版となっています)昭和35年5月7日公開･富田常雄原案･八田尚之脚本･市川崑監督･新東宝制作｡

銀座三四郎：映画作品情報・あらすじ・評価｜MOVIE WALKER PRESS 映画銀座三四郎(1950年4月9日公開の映画)の作品情報。あらすじ、上映スケジュール、評価・レビュー、関連ニュース。製作は「東京カチンカ娘」の青柳信雄。原案は「姿三四郎」の作家、富田常雄で、脚本は「痴人の愛(1949…

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大陸引揚者で銀座で診療所を開いている藤田進は同じく大陸引揚者かつ先輩で､女房の為に北海道に帰郷したものの亡くなっていた為に東京に居着いた志村喬と共に貧困者の為に尽くしていました｡実は藤田さんは柔道六段でしたが､過去に銀座で料理店を営む男性の片目を潰した経験があった上にそれを許して貰った感謝から腕力を振るうのを封印していたのです｡しかもその男性の愛娘との婚姻も間近であったのですから…しかし､或る夜急患との連絡を受け向かった酒場に藤田さんが過去に婚姻を誓いながらも生死不明となっていた女性と再会を果たした上に､先の婚姻を破棄してでも約束を果たそうとした所断られた為に調べてみると､暴力団の親分の情婦であった為と解り封印していた腕力を解き放ち成敗!しかも新聞に書き立てられる程の賛美を受けたのですが…

戦後間もない頃の映画界を支えた名優二人の競演である上に､娯楽を熟知･理解しているからこそ文芸等々でも名演を多数披露したと全く以て納得が出来る物語!婚姻に纏わる騒動は面白可笑しくも｢一途な野郎とその気持ちに感謝しながらも詫びの気持ちともう一人の女性を傷付けぬ為に身を引こうとする女性の心理描写｣が恋愛模様を丁度いいものとしていますし｢いい意味でも悪い意味でも野郎らしい藤田さんを､呑兵衛ながらもそうだからこそ女性心理にも精通しているのかと感じさせる､心の医者としての力量も持ち合わせている志村さん｣の対比もいい!娯楽に軸を置きながらも見せるべき場面はしっかり押さえて教えてくれるのですからやはり昭和期の作品群は全般的に優れているなぁ…

そして以前､新東宝の再編集作品を記事化した際にも書きましたが､物語が面白くて名演に魅されても更に魅されたいと云う思いに加えて､再編集作品にしては巧く仕上げたとは感じながらも一部辻褄の合わぬ点が存在する為､是非共オリジナル全長版が観てみたい!しかしそれが現存しているかは期待出来ないでしょうね｡あくまでも憶測ですが､原盤を切り刻んで一部を廃棄した可能性が高いでしょうし､苦境下にあった当時の新東宝の事情を考えると社員を食わせる為にそうしたのでしょうから仕方がないか…

何故､封印していた腕力を振るったのか?新東宝｢銀座の猛者｣藤田進/志村喬･市川崑監督