皆様､こんばんは｡

休み二日目の夜中です｡昨日は｢よくこれだけ寝られるなぁ…｣と思う程寝ては飲酒をしての繰り返しでゴロゴロしていました､身体に良くないとは解っていてもそれだからこそ止められませんし極楽蜻蛉の生活ですから尚更自制も効かない…そしてスカパーJSATではWOWOWを除く4K有料チャンネルの放映を加入者の伸び悩みと制作会社の経費の問題から来年春先に終了するとの事(因みにNHKも今冬からBS2KとBS4Kになり､実質BSチャンネルが縮小されます)｡俺も動画配信で使用が可能な場合がある為テレビのみは4Kにし｢通常4K波はブルーレイレコーダーで対応すればいいか…｣と思っていましたが通常BS波の番組表を見ても4K放映は極一部の上に内容に魅力がありませんし画質の差も解らない上に(私感)有料波及び動画配信視聴が主体となっている中で｢4Kの為に数万円の投資は…｣と二の足を踏んでしまいます｡しかも最近では廉価版の大型4Kテレビの中には4Kチューナー非搭載機が発売されていますしブルーレイレコーダーの売れ筋は未だに4Kチューナー非搭載機が上位10選を占める事も多々｡次のテレビの買い換えの際に搭載機を購入するのがいいと思っていますがまだまだ使えますから当分先となるでしょう｡

さて本日は此方の作品を…DVD化作品ですが有料動画配信は行われていません｡

｢0線の女狼群｣昭和35年1月13日公開･織田清司脚本･三輪彰監督･新東宝制作｡

０線の女狼群：映画作品情報・あらすじ・評価｜MOVIE WALKER PRESS 映画０線の女狼群(1960年1月13日公開の映画)の作品情報。あらすじ、上映スケジュール、評価・レビュー、関連ニュース。0線の女たちと、彼女らをくいものにするグレン隊の搾取ぶりをドキュメンタリー風に描いたもので、三輪彰・…

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兄嫁との不仲を理由に故郷を捨て東京に出て来た小畠絹子は｢都会の洗礼｣を駐在の警官やスキー旅行に出発する前の大学生である寺島達夫等々の助けにより回避していましたが､落とし物の財布を拾った際に出逢った紳士風の男性と偽刑事の罠に引っ掛かり､丹波哲郎が率いる売春組織の一員として半ば強制的に組み入れられます｡しかも一度脱走に失敗し怖じ気付いた様に(又は従順になった様に)見せかけながらも脱出の機会を狙っていたのですが､母親の病気を心配して実家に帰りたがっていた為に小畠さんが一計を案じて逃がした仲間が翌日丹波の御大の手下の執拗な猛追の際に鋭利な木の切り株が腹部に刺さり死亡した事を切欠に売女達は決起し丹波の御大の自宅に向かい､小畠さんは自らを心配してくれる寺島さんが丹波の御大の手下に拉致された事を知り拳銃を片手に救出へ｡その頃丹波の御大は自らの罪を幹部に負わせ逃亡を図ろうとしていたのですが決裂し…

｢田舎娘が売女や女給となりボンクラ野郎の公衆便所と化す流れ｣は数え切れぬ程の作品で描かれている､お色気作品の常套手段みたいなもの…そしてその罰は｢特に執念深い一人の女によって牙が向けられ良くても半身不随や性的機能喪失､最悪の場合は死｣の場合が殆どですが､当作品は野郎の食い物として虐げられた売女達が決起し､一人で丹波の御大に復讐を果たそうと周囲を制止する小畠さんの意向を良く言えば幇助･悪く言えば無視して爆発させた集団抗争もの!しかも小畠さんや死に追いやられた女の姿だけではなく｢丹波の御大の子を身籠もりながらも妊娠発覚後は嫌悪されていた女｣｢出逢いが忘れられず探し続けていた小畠さんの変貌を目にして衝撃を受けながらも助ける事を決意した寺島さん｣｢丹波の御大を単なる食う為の手段としてしか見ていない幹部や三下の心情｣等々､複数の人物の怨念に至る経緯や深層心理をを端的に描いている為､それが終盤の殴り込みの場面の凄味を増しています｡考えてみると当作の雰囲気は後の東映京都制作｢女番長(すけばん)シリーズ｣｢恐怖女子高校シリーズ｣東映東京制作｢前科おんな･殺し節｣等々に代表される｢東映ピンキーバイオレンス路線の雛形の一つ｣となった様にも思えます､仮にそうであったとしても｢新東宝と第二東映との合併話が持ち上がった経緯(後に破談)｣｢新東宝出身者の多くが東映作品に多大な貢献を果たした事実｣から｢そうなって当然｣と言える面もあります｡

怖じ気付いたかと思いきや懲りずに機会を狙い…新東宝｢0線の女狼群｣小畠絹子/丹波哲郎