皆様､こんばんは｡

今晩20時の出社ですので実質休み3日目の様なものです｡日中は快適でも朝晩は肌寒さを感じる程で､昨晩は厚手の掛け布団を出した程…灯油も秋田県生協連を例とすれば販売価格は過去二番目の高さとの事で､今年も如何に節約するかが鍵です｡そして秋田県内の行政機関には熊の駆除に対して相当数の抗議電話が殺到し日常業務に支障を来しているばかりか｢だから秋田県は嫌われる!｣と云う内容の者も含まれているそう…熊の駆除に関しては鳥獣保護法に従い相当に厳格な基準で行われていますしその数が今年はたまたま多いだけの事､そして人的被害だけではなく農業出荷額にも大きな影響が出るのは確実な状況に迄追い込まれていますので是非共理解を頂きたいのですが､まぁ苦情を言う連中の多くは｢自らこそが社会正義｣と考えを改めぬ大馬鹿者なのでしょうから幾ら言っても無駄!ですから行政側も一方的に聞くのではなく毅然とした態度で臨み､余りに酷い場合は威力業務妨害で被害届を出してもいいでしょう｡これを秋田県が率先して行えば良い例として全国に波及し救われる人々も多い筈です｡尚､県外だけではなく秋田県民からの苦情も相当数なのではないかと感じています､特に｢だから秋田県は嫌われる!｣の罵声は地元の大馬鹿者の言葉の様な…

さて本日は先月より東映chで放映されている此方の作品です｡DVD化作品で有料動画配信は行われていませんが､東映ch内に於いて本日以降､10/25(木)22:00～23:50に放映される予定です(HD放映)｡

｢大虐殺｣昭和35年1月30日公開･内田弘三脚本･小森白監督･新東宝制作｡

大虐殺(1960)：映画作品情報・あらすじ・評価｜MOVIE WALKER PRESS 映画大虐殺(1960)(1960年1月30日公開の映画)の作品情報。あらすじ、上映スケジュール、評価・レビュー、関連ニュース。「競艶お役者変化」の内田弘三の脚本を、「明治大帝と乃木将軍」の小森白が監督したもので、甘粕事件を描い…

moviewalker.jp

東映チャンネル | 大虐殺　2023年10月放送！関東大震災で崩壊した戒厳令下の帝都東京で起きた「亀戸事件」「甘粕事件」「朝鮮人虐殺事件」などをスリルとサスペンスタッチで描く。大正12年9月1日、未曽有の大地震が関東地方を襲った。数多くの被災者で街は溢れ、流言飛語も飛び交う中、戒厳令が発令される。軍部はこの機に乗じて、多くの社会主義者、無政府主義者、朝鮮人を拘束・殺害し、大杉栄の逮捕、殺害に至る。この非道に…

www.toeich.jp

関東大震災発生の数日後に発生した朝鮮人及び社会主義活動家の虐殺事件･亀戸事件･甘粕事件(大杉栄には細川俊夫､甘粕大尉には沼田曜一がそれぞれえ扮しています)が一段落付いた頃､虐殺事件時に川に逃れ重傷を負いながら生還した大杉一派の活動家である天知茂は無政府主義の理想社会を構築する為にはテロを起こすしか無いと主張し､ペンの力で世間を揺動しようとする一派と対立しながらも容認されます｡そして大阪で活動資金調達の為に銀行員を刺殺したものの資金強奪には失敗し東京へ戻り､爆弾作りの名手である朝鮮人女性の自宅をアジトにして次の機会を狙うのですが､先輩で新聞記者の御木本伸介や御木本さんの実妹で天知さんの交際相手である北沢典子の忠告､更には刑事からの尾行を助けてくれた女給が天知さんが刺殺した銀行員の実妹である事が判明したりと天知さんには苦悩がこれでもかと積み重なって行きます｡それでも｢沼田さんを実刑に追い込んだのは中枢の幹部か?更に上の幹部(陸軍大将)か?｣(甘粕大尉も一人の犠牲者との見方をしています)の論議を経て陸軍大将に的を絞り暗殺に取り掛かったのですが…

お手数をお掛けしますが､関東大震災や甘粕事件等々の詳細は各々でウィキペディア等々をご参照下さい｡この作品は甘粕事件の公判迄は事実に忠実に基づいた構成となっていますがその後は完全な作り話(但し当時の世情から類似行為や計画は多分存在していたのではないかと推測をします､詳細は調べてはいませんが…)｡当作品の美点はテロリストである天知さんを中心に描きながらも朝鮮人及び社会主義活動家側･軍側何方にも傾倒してはいない事､社会活動家側･軍側双方に於いて慎重論と強硬論の衝突が存在した事をきちんと描き､双方共に冷静さを失った強硬論側が一人歩きをしてしまった為に最悪の結末へ一直線となった物語の流れ､今でも有罪論には疑問が持たれている甘粕大尉の揺れ動く心情を沼田さんが公判場面で見事に演じ切った等々…そして最後に天知さんが放つ｢朝鮮人達を殺害した奴等は何故処罰を受けないのか?｣(続けて｢俺達が死刑になっても俺達に続く者が必ず出る!｣とも…)の台詞はこの事件に対しての主張と言うよりも､大昔から現在､そして残念ながら今後も絶える事は無いであろう｢腹が黒くても手を汚さぬ黒幕や政治家､各界の大物や重鎮を守る為に弱者が捨て駒として使われ続けた(使われ続けるであろう)現実社会に対する叫び｣を､この事件を借りて天知さんに代弁して貰ったのではないかと俺は感じました｡尚､自らの信念と忠告を聞き入れぬ上に自己主張を通し切らないと気が済まぬ頑な男かと思いきや､恋人の忠告や自らが葬った肉親との交流等々で初心貫徹が乱れ始める､本当は沈鬱で誰かが居なければ何も出来ぬ人物と思わせる役柄を天知さんは非常に巧く演じています｡

題材も虐殺描写も現在では映像化が不可能なだけに鑑賞価値は高いですし､当作品に限らず昭和期及び平成初期迄の作品､特に実際に起きた事案を元に制作された作品は我国の事実を多くに伝え考えさせる意義のあるものが非常に多いです｡

甘粕事件後､社会主義者が取った道は…新東宝｢大虐殺｣天知茂/沼田曜一･小森白監督｡東映chで放映