皆様､こんばんは｡

休み二日目の夜中です｡昨日は記事更新後に飲酒し就寝したら､起床は19時頃…最終日のみ残業だったものの他はかなり楽でしたから疲労感は然程でもないと思っていたのですがこれも加齢の為なのかなぁ｡何れにしても来週は状況が一転しそうな様相ですのでゆっくり身体を休めます｡

さて本日は此方の作品を…VHS/DVD化作品でU-NEXT内(見放題対象作品)に於いて有料動画配信が行われています｡

｢女子学園･ヤバイ卒業｣(｢女子学園シリーズ｣第二弾)昭和45年12月15日公開･棚田吾郎脚本･澤田幸弘監督･日活制作･ダイニチ映配配給｡尚､当作品は内容よりも吉田拓郎が冒頭及び終盤突入直前で登場し｢青春の詩｣を歌唱している事で知られていますし､公開収録の場面では藤圭子も登場します｡

女子学園　ヤバい卒業：映画作品情報・あらすじ・評価｜MOVIE WALKER PRESS 映画女子学園　ヤバい卒業(1970年12月15日公開の映画)の作品情報。あらすじ、上映スケジュール、評価・レビュー、関連ニュース。“女子学園”シリーズ第二作。脚本は「人生劇場　飛車角と吉良常」の棚田吾郎。監督は「反逆のメロディー」…

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警察署長･河津清三郎の愛娘が乱交パーティーに参加していた上に妊娠が判明し退学騒動に揺れていた私立学園の中学生､夏純子とその仲間(因みに当作制作当時純子さんは21歳…手っ取り早く若く見せられるのはこれと髪型をおさげにしたとか)｡学園側は純潔教育を主張する為に風紀粛正に乗り出したのに対し､純子さん達は退学生を孕ませた昵懇のチンピラである岡崎二朗の協力を得て｢若年層のセックス調査｣に乗り出したのですが､これがこの学園の高等部学生との遺恨を生み出しただけではなく校長及び教員達の欺瞞との対決に移行し､更には純子さん達を厳しくも温かく見守っていた学園の卒業生で婦人警官の城野ゆきの進退にも関わる結果になろうとは誰一人として思わず…

性に対する興味が主題となってはいるものの年齢相応に留まっています｡これは日活では｢性を生かしたスタンドプレー大会の様相｣を見せていた｢ハレンチ学園シリーズ｣が存在していましたから棲み分けもあったのでしょうし｢女子学園シリーズ｣は中学生を演じる女優陣も年齢層が上でしたから｢実体験を生かした落ち着いた芝居｣を期待したのかと思います(女優陣の実年齢から｢中学生役は無理があるのでは…｣とも言われますが､実際鑑賞するとそんな事は無いと感じました)｡しかし､純子さん達に都合の悪い事を知られた純潔教育を標語する教員達の右往左往する卒業式風景は見物で､玉川伊佐男を始めとする面々がケーキ投げの犠牲になる辺りは｢ハレンチ…｣をも上回る爽快感ですし｢欺瞞を公にする筋の通った目的｣があります｡卒業式目前に｢或る行為｣で停学処分を食らい､退園処分の可能性もあった純子さん達が救われたのは｢温情と云う言葉に隠された学園長の野望実現の為｣であり､しかも警察署長の河津さんも関わっていた事からこの件に関与した城野さんの身をも左右したとなれば､世間をまだ余り知らぬ純子さん達が後先を考えずに直球勝負に出たのは当然でしょうし､これが爽快感を増しているのも確か｡

そしてこの作品､女性アイドル主演作品を楽しむ様に､純子さんの可愛らしさを堪能するだけでも鑑賞価値有り!俺はダイニチ映配時代の日活主要女優の中では梶芽衣子と純子さんが特に好きなのですが(日活黄金期の浅丘ルリ子･芦川いずみ･松原智恵子等々もいいですがそれ以上に先述の二人が好きです)青の帽子を被った私服姿の純子さんの可愛らしさは殺人級で､現代の若手女優やアイドルも真っ青になるのではないかと感じる程…日活のロマンポルノ転換後は松竹に移籍し東映でも重用されましたが｢トラック野郎･御意見無用｣ではサブマドンナながらもマドンナの中島ゆたかが霞んでしまう程の存在感を発揮する等々､主演は少なく助演主体ながらも昭和40年代後半から昭和50年代前半にかけて観る者を魅了した実力の高い美人女優の一人です｡

女子中学生が情交調査で大人の欺瞞を暴く!日活｢女子学園･ヤバイ卒業｣夏純子/岡崎二朗