昨年は皆様に大いに楽しませて頂き、また、此方へも多くの方々に足を運んで頂き本当に有難うございました。
感謝で一杯です。
今年も東映映画・ドラマを主体として、時には「子供には読ませたくない内容」の記事を交えながら更新していきます。
皆様、宜しくお願いします。
今回は過去の記事を再々編集、去年の大晦日に撮影した新しい現地での写真も追加して公開させて頂きます。
去年の5月の末にNHK・BSプレミアムにて「時代屋の女房」(昭和58年・松竹。森崎東監督)が放映されました。
「山田洋次が選んだ日本の喜劇映画50選」の1本。
この50選で俺が好きな作品は殆ど有りませんが、その中で大好きな作品の一つ。
後述しますが、俺の故郷の盛岡でも撮影された、思い入れが最も強い作品の一つ。
森崎監督は昭和45年に松竹で「男はつらいよ・フーテンの寅」(シリーズ第3作目)を監督していますが、寅次郎のフーテンらしさが最も良く描かれていてシリーズでは第1作目と共に評価が高いです、俺は。
(シリーズ全般では、森川信が出演していた第8作迄は好きだけど、それ以降はあまりこれといった作品は有りません。)
渡瀬恒彦・夏目雅子主演。
渡瀬さんはとにかく目が優しく、狂犬らしさは全く有りませんが、これまでの役者経験が無ければ出来なかったであろう本当にいい男。
東映の暴れん坊の渡瀬が演技派に転向しつつあった時期。
夏目は更に飛躍しつつありながら、この2年後に惜しまれつつ急逝。
夏目は今見てもやはり絶世の美女。
「トラック野郎・男一匹桃次郎」で映画初出演した時は清純だったが、弾けて笑わせ寂しさも感じさせ、体当たりの場面もしっかり演じる女優に成長。
もし今も生きていたなら、押しも押されぬ大女優になっていたでしょう、皆さんが同じく思うでしょうが…
見ていて思ったのは…
綾瀬はるかがほんの少しではあるけど、夏目に雰囲気が似ている感じ。
因みに若手の女優では綾瀬は俺は3本指に入ります。(綾瀬はるか→ICHI、柴崎コウ・栗山千秋→共にバトルロワイヤル)
脱力感の中で生きている人間達を面白おかしく描いた傑作娯楽。
とにかくこれは見て頂き、心底楽しんで欲しいお薦めの一作です。
この作品、中盤からですが…
盛岡市内が出てきます。
南大通。(映像からは南大通3丁目の住所表示が確認出来ました)
去年の大晦日(といっても昨日だけど…)現地に行ってみましたが…
何せ30年前の作品。
現場の特定には至らず、撮影されたと思われる地域の写真を3つ掲載します。
盛岡市内に有る「寺町」のうちの一つに近く、周辺自体は市内の他地区に比べると古きよき面影はこれでも残されている地区です。
しかし、建替えされた家屋は多く、映像を思い出しながら探したものの特定は非常に困難。諦めました。
本町・佐藤模型店の通り。(ジョイス本町の近く)
渡瀬が宿泊した旅館がここに有る場面設定。
この撮影家屋は今年8月時点でも現存しています。
周辺は大分変わりましたが…
そして厨川駅。
当時は国鉄。その後JRを経て現在はIGRいわて銀河鉄道。
これも去年の大晦日に現在の駅舎を正面から撮ったもの。
此方は渡瀬さんが津川さんを見送る場面。
同駅ホーム内。
そのホームは此方。
丁度この様に真正面から撮影された場面では渡瀬さん、津川さんが二人並んでいます。
その他に岩手公園。
又、岩手山が見える道路をトラックで走る場面も有りますが特定出来ませんでした。
憶測ですが、隣の滝沢村や現在の盛岡市玉山区(当時は玉山村)辺りかと思います。
渡瀬、夏目、津川の他に…藤木悠、大坂志郎、藤田弓子、沖田浩之…
盛岡の旅館主人として名古屋章、その旅館に乗り込んで来る教師役で平田満が出てきます。(旅館内の場面は盛岡の民家を借りたのか撮影所かはっきりしませんが…)
追記
数年前に日本テレビが渡瀬・大塚寧々の主演でこの作品をドラマ化した事が有ります。
内容は別物でしたが、こちらも出来はかなり良かった記憶が有ります。