ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
2015年アメリカ
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ
4作目でようやく軌道にのってきたこのシリーズ。トムくんもなんだか余裕が出たみたい。それは、あれだけテレビで宣伝してた飛行機しがみつきを、冒頭で惜しみなく出してくるので分かる。“俺って凄いだろ~”感満点だ。
確かにトム、あんた凄いよ。50を越えて衰えるどころか、無駄の無い筋肉を見せびらかせながら、世界を股にかけて体張りまくり。無呼吸で水に潜ったり、ノーヘルでバイクで暴走したり、見てる方もヒヤヒヤものだ。
そこは、スーツとネクタイで涼しい顔でアクションやる英国スパイとは違う、カジュアルに体を張るアメリカン肉体労働者スパイというスタイルで、差別化を図る事に成功してるな。2作目以外、ラブシーンがほとんど無い所も違う。妹とも寝る男と言われたのにね。
まあ、トムが体を張るほど「スパイ大作戦」とはかけ離れていくのは否めない。今回の作戦も、綿密なようで行き当たりばったり。それに5作中4作が、トムが罠にかかって味方に追われる内容って、いくらなんでもIMF、学習能力無さすぎ。クライマックスも強引だ。
でも、そんな事は20年間言い続けて来たので、今さらもう言わなくていいだろう。ブレずにやり続けたトムくんの勝ち。ジャッキーと同じで、このままどこまでやるか、見届けようじゃないの。デジタルの力があれば、70ぐらいでも大丈夫じゃない?
キャナルシティ 20150826