幸せとは | 『チャッピーまさと、その仲間達』

幸せとは

私は高校まで、野球やサッカーをやっていた。

決してうまくもないくせに、チームが負けるとすごく悔しくて。

負けることが許せなかった。

挙げ句の果てに

『俺がこんなに頑張ってるのになんでまけるんだ。』



団体競技だからダメなんだ。

個人競技なら、

負けたら全部自分のせい。

勝ちたかったら、自分が頑張ればいい。


と大学からは、キックボクシングを始めた。


最初は勝って、喜んだ。

『どうだ!俺は強いんだ!』

でも

勝てば勝つほど、有頂天になって周りが見えなくなっていく自分がいた。

練習量は誰にも負けない自信があったが、

一生懸命、必死にやっている練習と、

調子に乗ってかっこつけている練習は、

内容が全く違う!


学生キックは6連勝で調子に乗って卒業して、

ブランクはあったが、次はプロボクサーに転向した。


やっぱり調子に乗っていて、4連勝で迎えた5戦目、


KO負けした!


悔しさはなかった。

なんかの間違いだと思った。


次の日にスポーツ新聞を見て、自分の負けが事実だったことに

やっと負けを認めた。

そして

負けてやっと見えたこと、


それは仲間の存在だった。


自分勝手な自分と一緒に練習してくれた仲間たち。

応援してくれた仲間たちにやっと気付いた。


試合直後には全くなかったが、仲間たちの顔を思い出すと、

すごい悔しさがこみ上げてきた。



練習再開後は仲間たちのありがたみを強く感じた。

復帰戦での勝利は最高だった!!

仲間たちも本当に喜んでくれた。

応援してくれた仲間の笑顔が最高に嬉しかった!


一人で戦って一人で喜ぶ勝利。


ただの自己満足。


みんなで戦ってみんなで喜ぶ勝利!

これこそが究極の幸せだと思う。


目のケガで引退後はトレーナーとして、選手をサポートする立場に変わった。


リングで戦うのは選手だが、

リングに上がるまでは選手とつらく長い練習を一緒に闘っている。


リングにあがっても気持ちは一つ。

本気で一緒に闘っている。


サッカーをやめて、個人競技の格闘技の世界に飛び込んだが、

個人競技ではなかった。

人間決して1人では闘えない。


応援するすべの人の気持ちが選手に伝わっている。

だから死ぬほど苦しくても立ち上がる。

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