政党支持率4・8%―。急速に勢力を広げるこの党の実態を多くの人はまだ知らないだろう。支持者の声からその正体が見えてきた。

前編記事『「党員は鬼殺隊です!」陰謀論を掲げてきた参政党・政治資金パーティーに来た人に「なぜ支持するのか?」聞いてみた』より続く

「日本人ファースト」を望む人々

40代のいちご農家の男性が語る。

「今日は2万円のSS席を購入して参加しました。

私の実家は代々農家で、昔は父と母がイグサを栽培して、ござを作って生計を立てていましたが、'90年代には中国産が出回るようになって、廃業を余儀なくされたんです。子どもながらに、肝心なときに政治は守ってくれないんだと思ってきました。

今はいちご農家になりましたが、中国人や韓国人の中には、日本のいちごの品種を勝手に持ち出して、自国で栽培して荒稼ぎする盗人もいます。国は対策を打つどころか、外国人を優遇する政策を打ち出している。日本人なら当然、参政党を応援しますよね」

'22年に東京から熊本へ移住した57歳の自営業の男性はこう語る。

 

「『肥後の引き倒し』といって、熊本は保守王国で自民大国です。旧体制が何十年も続くためか、街が全く新しくならない。未だに熊本市内の交通渋滞は日本一ひどいし、集中豪雨があればすぐに川は氾濫するし、道路の水はけも悪い。

自民党に任せていても、この街はよくならないですよ」

タクシー運転手をしている60代の独身男性は台湾の半導体メーカーである「TSMCが来てから、参政党を支持するようになった」と明かす。

「自分は近所の人に頼まれて自民に投票してきたのですが、一年くらい前から参政党を支持しています。

TSMCが熊本に来て喜んでいる人もいますけど、自分にはほとんど恩恵がない。生活は楽にならないのに、外国人が増えて彼らにばかりお金が流れています。

また、TSMCの工場の処理水は汚染されているから、川が汚れ、自然が破壊されている。許せませんよ」

日本全体で見れば、世界最先端の半導体メーカーであるTSMCの誘致は、経済的にもプラスになるし、日本の半導体企業の技術力向上にもつながる「いいことずくめ」に思える。

しかし、地元民の本音は違う。経済的な恩恵を感じることができないうえ、大切にしてきた故郷の自然が破壊される。街を歩けば、聞きなれない言葉を大声で話す外国人が闊歩している―そこに、参政党の演説でたびたび口にされる「日本をナメるな!」「日本人ファーストの政治を!」という台詞がするりと入り込んでいくわけだ。

新たな受け皿か、それとも……

この現象は、熊本だけに留まらない。千葉や神奈川で参政党の支持者に話を聞くと、ここでも「外国人に日本が乗っ取られる」とか「自民党のままだと日本がダメになる。劇薬が必要だ」といった声が聞こえてくる。これが、参政党の支持率4・8%の正体なのだ。しかし、劇薬には当然、副作用もある。

震災前から党首の神谷氏と面識があり、かつては共にネット番組を配信していた評論家の古谷経衡氏が語る。

「参政党はこれまで政治に無関心だった層を取り込むために、わかりやすくて聞こえのいいことばかりを訴えている。たとえば参院選では、『食料自給率100%』を公約に掲げ、これを支持する人が増えていますが、この公約一つをとっても、実際にどう実現するかについては机上の空論のようなことしか言ってない。いわば、無責任にその時々でウケることを言っているに過ぎないのです。

 

実際に、神谷代表らの過去の発言を振り返れば、その主張が時々によって大きくぶれていることがわかります。

最近も参政党は独自の『憲法草案』を発表しましたが、憲法とは何かを分かっている人からすれば、思い付きを羅列しただけのようなものになっている。万一にもそのような政党が国政の一端を担うことになってもいいのか、疑問を抱かざるを得ません」

汲み取られてこなかった民意の新たな受け皿か、それとも時代の徒花か。少なくとも、彼らに支持を奪われている既存政党はこの現状に危機感を抱くべきだろう。

 

以上、「週刊現代」2025年07月07日号より

 

熊本では、TSMCの評判はよくないようですね。

参政党の言っていることはいいと思うので今の与党よりいいんじゃないかな?

問題は神谷代表です。

代表選して交代させるべきですね。

保守層が国民民主→参政党→日本保守党に向かうと私はみています。