「世界で今、最も苦悩が深い指導者は誰か」

そう問われたらまず挙がるのは、中国・習近平主席、ロシアのプーチン大統領、そしてイランのハメネイ師である。この3人に共通するのは、国民から自由を奪い、国家財政を破綻に追いやり、体制の存続を危うくしていることだ。

ここで興味深いのは、「日本叩き」に狂奔している習近平主席。3人の独裁者の中で最も運が強いのか、経済が破綻しようが国民の反発を抑え込み、容易に倒れそうにない。

しかも、生き残りを懸けた「ハッタリ」が凄いのだ。歴史を振り返れば、国が絶対的な危機にあればあるほど、ハッタリとトリックで乗り越えたのが中国である。

 

949年に共産党国家が誕生すると、毛沢東は「大躍進政策」をスローガンに掲げ、飢餓に陥っていた国民の目を誤魔化した。中国を鎖国状態にしなければならないほど国民の不平不満が高まった1966年から1976年には「文化大革命」という高邁なイメージの名称で、反毛沢東勢力を一掃した。

そして現代、習近平政権が誕生したのは2013年だ。格差拡大、成長経済の終焉を隠すために「一帯一路」政策を打ち出して、国民の関心を海外に向けさせた。要は中国は国家であれ個人であれ、滅びへと向かう時こそハッタリ(トリック)をかまして生き残る。そんな発想を得意とする遺伝子を持っているのだ。

習近平中国は、高市早苗首相の「台湾有事」答弁に異常な反応を見せた。国を代表する総領事が礼を欠いた横柄な態度で悪態を突き、国家を挙げて嫌がらせを競い、衆院選挙で高市叩きを展開した。

これを振り返ると、中国の嫌がらせが「ハッタリ」だったことが見えてくる。衆議院が解散した1月23日、中国の「大異変」を伝えるニュースが飛び込んできた。

中国国防相が、中国人民解放軍の制服組トップの張又狭(中央軍事委員会副主席)と劉振立(軍統合参謀部参謀長)を「重大な規律違反の疑い」で調査すると発表したのだ。

発表は簡単な言葉による説明だが、これは中国共産党の存立問題に繋がる重大事件。ひと言で説明すると、中国共産党の要である軍の7名からなる最高指導機関から、軍歴のある人物が一掃されたのだ。これまで5名が粛清されたが、残された2名は習近平主席の側近である。

つまり「台湾有事」を功績にして主席4期目を狙っていた習近平の思惑に、停止信号が灯ったのだ。

2月24日にはレアアースなど、重要製品の事実上の対日禁輸を決定した。中国は国家の総力を挙げて、「日本叩き」のハッタリを演じなければならないほど、追い詰められているのだ。

(団勇人)

以上、アサ芸プラス

 

中国人民解放軍の制服組トップの張又狭が更迭されていることは、日本にとっていいのか?悪いのか?

習近平が台湾に手出しできなくなったら良かったことということになるが、軍に正しい判断ができる人間がいなくなり、無謀になって台湾攻撃するなら最悪です。

ただ、私は、そういう事態、台湾攻撃になれば、習近平に対立する政略が動いて内戦になるように思えます。