プラナリア (文春文庫)/山本 文緒

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どうして私はこんなにひねくれているんだろう――。乳がんの手術以来、何もかも面倒くさく「社会復帰」に興味が持てない25歳の春香。恋人の神経を逆撫でし、親に八つ当たりをし、バイトを無断欠勤する自分に疲れ果てるが、出口は見えない。現代の゛無職゛をめぐる心模様を描いて共感を呼んだベストセラー短編集。直木賞受賞作
(裏表紙あらすじより抜粋)


山本文緒さんの小説は以前、眠れるラプンツェル落花流水を読みました。文章を読むと作者と登場人物の呼吸が伝わってくるようで、いい作家さんだと思います。
全体的に上手さを感じる作家さんなんですが、個人的には、混乱する人物を描くのがものすごく上手い方だと思います。


今回の作品群は無職な人々がテーマ。
一度立ち止まったら歩き出し方がわからない、もう動きたくない、など。きっかけや感情は様々。
働くのって嫌です。立花は嫌です。仕事なんかしてないで楽しく一人でぼやぼやしてたい(笑)
お盆だってのに今日も仕事で、もー……


ちょっと話がそれましたが、痛いほどに感情が伝わってきて、おもしろいんだけど胸が痛みました。
が、最後の短編でその痛みがふんわり和らぎ、すごく読んでよかったという気持ちになりました。
やっぱり上手い作家さんです。
また読みたい。


全体的に、痛いのにおもしろくて、人物たちに愛着がわいて、クセになりました。
機会があったら、ぜひどうぞ(o^-^o)