ある一定周期で家に本があふれ出し、置き場がなくなって処分をする必要に駆られます。
思い立って本棚を整理すると、だいたい手提げの紙袋2つ分くらいの分量があぶれてしまいます。
以前は古本屋に売りに行っていたのですが、数年前から地元の図書館に寄贈することにしていました。
思い入れというほどではありませんが、良きにつけ悪しきにつけそれぞれの本にそれなりの思いを持って手放します。
にもかかわらず、古本屋であまりにも安く買い叩かれるのが自分の選んだ本を否定されているような気がして嫌になってしまった、というのがそもそものきっかけでした。
図書館に寄贈しようと思ったのは、
・多少なりとも社会貢献しているという優越感に浸れること
・もう一度読みたいと思ったときには借りて読めること
などのメリットがあると考えたからでした。
そう思ってこれまで二度ほど寄贈をしました。
以前に住んでいた場所で一度、そして引っ越してから現在の住まい近くで一度。
ところが実際には自分の考えとは裏腹に図書館に持って行っても歓迎されません。
むしろ面倒くさいのが来たという扱いです。
確かに貸出返却の人が並んでいる受付カウンターで、しかも忙しそうに働いている職員さんに声をかけて渡すわけなので、てんやわんやといった感じもやむをえないところです。
前回などは、あからさまに嫌な顔をされ、贈書の受付は裏の事務所で行うことになるらしく、「誰かカウンターお願い!」と大きな声で代わりの人を呼んで裏に連れて行かれました。
せっかく良いことをしようとやってきたのに、迷惑者扱いです。
これには本当に参りました。
しかも実際に寄贈してみて分かったのは、持ち込んだ本は図書館に開架されるのではなく、図書館主催の「古本市」のようなものが定期的に開かれていて、そこで処分されるということでした。
これでは読みたくなったときにもう一度借りるという第二の目的も果たせません。
もちろん古本市の売却代金として公庫に多少の貢献はできるのでしょうが、微々たるものです。
にもかかわらず、受付で迷惑者扱いされるのではたまったものではない。
それが前回の感想でありました。
というわけで、先週末にまた本を整理したのですが、今回はブックオフに持ち込みをしてきました。
結果は・・・、
驚くほど安く、(昔の買い取り率よりも安くなってしまったような)、見事に買い叩かれてしまいました。
まあ捨てるよりはましでしょうから、止むを得ないと納得して帰りました。
ですが、後日ネットオークションで本を買おうと探していて、自分が重要なことをすっかり忘れていたことに気づきました。
自分もオークションで売ればよかったんだ・・・
と。
仕事関係の専門書など対象が決まっていて本を探すときには、アマゾンも見ますがなにぶん高価な本が多いので、オークションでも探すというのは、これまでも当たり前にやっていることでした。
なのに逆に自分が出品するというのが、全く思いつかないとは(!)
情けないほどのあまりの頭の堅さにほとほと嫌になってしまいました・・・
ちなみに今回、ブックオフに持ち込んだ本の中に井沢元彦さんの「逆説の日本史」シリーズの全巻(ハードカバー版)セットがありました。
オークションでの出品傾向を見ると、そいうシリーズものはプレミアムがついてちょっと高く売れるようです。
ブックオフではもちろんシリーズ物などという概念は存在しません。
しかも第1巻などは相当古いですから、逆に安くなってしまってました。
でもオークションでは、自分の好きな本のセットを同じ嗜好の方がきちんと「セット」として評価してくれる。
それがなんかとても嬉しく感じました。
実際には応札が入っていないものも多くありましたが、それは需給関係ですのでやむを得ません。
ですが、単なる「モノ」として本が評価されるのではなく、本の内容や人気を加味して自分が過去に選んだ本が評価されるというマーケットがそこに出来ていることに改めて新鮮な思いを感じました。
今までは安く買ってやろうという思いだけでオークションを見ていましたが、売り手の側に立つと、また違った景色があるのだということに恥ずかしながらはじめて気づきました。
次回からは、古本はオークションで売ろうと思っています。
安くなっても構わないと思います。
自分の本を、「読みたい」と思ってくれる人に直接届けられることにこそ、きっと価値があるような気がしています。