そろそろ
一郎の本性について、お話しなければいけませんね![]()
1回目の借金発覚は、結婚2年目の頃。
吾郎がまだ0歳のときでした。
「お金、だいじょうぶ?」
花子は、たびたび一郎にそうたずねました。
週に何度も、飲んで遅く帰るんです。
お小遣いで足りているのかどうか、気になっていました。
「ああ、だいじょうぶ、だいじょうぶ。安い立ち飲み屋みたいな店にしか、入らないから。」
一郎は、笑顔でそう答えます。
花子はその言葉を信じていました。
あの日までは。
仕事に行ったはずの一郎から、私の携帯に電話が。
時々、仕事中に「何してるの?」なんてラブコールしてくることあったから、そんな類の電話だろうと思ってウキウキで出ました。
「あのさ、言いにくいんだけどさ。俺の口座にちょっとお金、振込んでほしいんだよね。今日、カードの支払日なんだけど、足りなくってさ。」
当時、一郎は1枚だけクレジットカードを持っていました。
「支払いって、いくらなの?いくら足りないの?」
「・・・ちょっと金額大きいんだよね。言ったら、ビックリして花子のオッパイ止まってしまうかもしれん。」
「えっ?いくらなの!!」
「・・・50万」
「えっ?(絶句)」
これがはじまりでした。
50万円も、いったい何に使ったの?いつ使ったの?
頭の中で、いろんな疑問が次々に沸いてきます。
でもとにかく、50万円を工面しなくては。
貯金から下ろして、すぐに一郎の口座へ振り込みました。
その日の夜、花子と一郎は話をしました。
一郎は、こう言いました。
「いろいろあるんだ、いろいろ。それで時々カードを使った。」
「いろいろって、何?とにかく、カードを使うのはもうやめて。小遣いで足りないときには、ちゃんとお金渡すから。」
「もうしないよ。花子に心配かけるようなことは、もうしない。ごめん。」
花子は、自分の家計管理がまずかったんだ・・と、自己嫌悪に陥りました。
結婚後小遣い制になったせいで、一郎はいろいろと無理をしていたんだ。
足りないから欲しいって、妻に言えなかったんだ。
言えない雰囲気だったのかな、私も悪かったんだ。
今にして思うとありえないことだけど、借金を初めて知ったときはこんな感情でした。
借金夫の悪夢は、まだはじまったばかり。
50万円なんて、ほんの一部にすぎなかったのです。
このあと、次々に夫の実態が明らかになっていきます・・・
~つづく~