なんて、どうしたって思えなかったけれど


最近ふと
出会わなければもっと楽だったろうな
なんて考える。


そうしたらきっと今と全然違う私になっていただろうけど、
それなりに恋愛をして
大学を卒業して
普通に就職をして

そうやってなんとなく生きていたとしても

形上は自立をして家族を安心させてあげられたかもしれないなって。

そんな道だってそれはそれでありだったろうなって。



そう考えたら

どうして私は先生のゼミだったんだろう、
どうして高校三年の時、数多くあるゼミの中から
たった数行のゼミ概要を読み、その中で先生の名前を書いたんだろう、
どうして用紙の一番下に書いたあの人のゼミだったんだろう、
なんて思ってしまった。


第一希望のゼミに入っていたらきっと好きになることはなかった。

第二でも第三でも第四でもよかったはずなのに最下部に書いたゼミに、どうして。

オリゼミなのだから希望なんて取らずに勝手に振り分けたらよかったのに。


出会わなければ
話をすることさえ、先生の存在すら知ることなく何年も振り向いてくれない人を待ち続けることなく過ごせただろうに

どうしてだろう。


 ~でなければ、なんて挙げたらキリがないことはわかっているのに

ふと考えてしまう。


先生の存在がこんなにも自分の人生に大きく影響するなんて
出会ったときには思いもしなかった。
当たり前だけど。


でもこれは後悔ではなくて
そんな風に束の間考えることで
現実逃避しているだけ。


全部自分で選択してここまで来たのだから。


四月に先生が帰ってきて話をしたら
今度こそ区切りがつくのかな。

そうしたらだめでもほっとするのかな、やっぱり涙が出るのかな、それとも結局先生のこと諦めきれないのかな。





せっかく会えたのだから
言いたいことを言えばよかったよ。

もっと素直になればよかったよ。





ドイツを発つ直前にくれたメールには
お礼と気をつけてと
そして最後には感謝してると書いてあって
涙が出て

帰ってくるまでまた頑張ろうって思ったのに

また不安や焦りで気持ちがどんどん萎んでいく。