「はじまらないティータイム」 | プロ作家へGO!!

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はじまらないティータイム/原田 ひ香
★★★☆☆

原田ひ香さん初読み。
ちょうど読み終わった後に
ご本人の講演を聴いたのだけど、
こんな方がこんな小説書いたのかと思うと、
なんか、素直にファンになってしまった。

正直面白くなかったらどうしようという不安が
先行していたんだけど、読んでびっくり。
留保なく面白い作品でした。良かった!
主な登場人物は4人。

母のミツエと娘の奈都子、
その親戚で、夫を奪われた佐智子と、夫を奪った里美。

親戚の離婚と再婚に口を出すミツエがめちゃ痛面白い。
「パパちゃん」て?
最初はありがちなおばさんだよな、
とか生意気にも思っちゃっていまいち乗れないんだけど、
読んでいくうちにあまりに潔いおばさんぶりに
病み付きになってしまった。

佐智子は他人の家に不法侵入するという
妙な嗜好があるんだけども、
それをミツエに見られてしまった瞬間とか、
ユーモアたっぷりに描かれていて最高でした。

文章表現は講演会でもご本人が言っていたけど、
天才肌というより、努力して身に着けた感がありますね。
よどみなく流れる文体というより、多少つっかかりがある。
でもそのドンくさいところが
コミカルなストーリーにマッチしてた。

ラストも人によっては消化不良になる終わり方ですけど、
僕は好きですね。
あれ以上書く必要はないと思います。