食養生セミナー | しちふくのひとやすみ

しちふくのひとやすみ

獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
しちふくの感じたいろんなこと

東大に行った理由は、
私が獣医鍼灸師の勉強をした
アメリカのChi Institute本校から
クレモンス先生をお招きして行われる
伝統中医学の考えに基づく食養生の
セミナーに参加するためです。


クレモンス先生は鍼灸治療の効果を
科学的に分析されていて、
鍼灸治療を行ったときの
脳の変化などを調べる研究もされています。

そして、今回は食養生。

活動の幅が広いです。



講演も資料もすべて英語びっくり



興味深いお話しを聴けました。

最近話題の生食についての
お話しもありました。

生の肉を食べている犬猫の95パーセントが
サルモネラ菌を排出しているという
データがあるそうです。
(多分アメリカのデータだと思います)

捕獲したばかりの動物を食べるのと
人間が処理した生肉を与えるのとでは、
まったく別な食べ物である、
というのが伝統中医学の考えです。

人間が処理した生肉は、
決して自然な食べ物とは言えないそうです。

犬猫はサルモネラ菌に対する耐性が
高い傾向があるので、
犬猫自身がサルモネラ菌で体調を崩すことは
少ないのかもしれませんが、
犬猫の排出するサルモネラ菌によって
人間が体調を崩す危険性があるそうです。

クレモンス先生は
生食は犬猫の健康問題でなく、
公衆衛生の問題だと仰っていましたびっくり


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伝統中医学では
消化器は調理鍋(cooking pod)と考えます。



身体の中で食べ物を消化するためには
消化酵素が適切に働く必要があります。

その状態は、トロ火で調理している鍋と
同じだと考えると良いそうです。

トロ火で調理している鍋に生の食材を入れると
鍋の温度が一気に下がるため、
一時的に火を強くしなければなりません。

それと同じように、
生食(特に生肉)を食べると
身体の陽氣を使って温めなければならないため
陽氣が消費されるのだそうです。

そのため、生食を続けていると
陽氣が消耗して
身体のバランスが崩れやすくなるそうです。

なので、伝統中医学では
身体に負担をかけないように
ある程度加工した食べ物を与えることを
勧めています。


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最近流行りのグレインフリー食については、
以前から言われていることですが、
やはりグレインフリー食の犬で
拡張型心筋症が増えているそうです。

大型犬だけでなく、
小型犬でも増えているそうです。

拡張型心筋症が増えているのは
グレインフリーそのものよりも
グレイン(麦や米)の代わりに入れられている
豆科植物の成分が原因ではないかという
考えもありますが、
まだ確定している訳ではないようです。
(広い意味では豆もグレインです)


ネット上で流行っているから、
何となく良さそうな気がするから、
と時流に流された理由で、
何か特別な健康問題がないのに
グレインフリーやグルテンフリーを
選ぶのも逆に危険なこともあるそうです。

ネット情報に振り回されないように!
とクレモンス先生は念を押していました。


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セミナーの後は、Chi Instituteで
認定獣医鍼灸師の資格を取った仲間達で
クレモンス先生を囲んでの懇親会ビール

皆からのプレゼントを身につける
お茶目なクレモンス先生爆笑


獣医鍼灸師の仲間達と
貴重な情報交換もできました。

学んだことを診療に
生かしていこうと思いますニコニコ





 

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