多発性慢性ヘルニアの症状が改善したキャムさん | しちふくのひとやすみ

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獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
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キャムさんは15歳のオスの
ダックスフントさんです。


昨年の秋から後肢がフラフラして
ナックリングするようになりました。

ナックリングというのは、専門用語では
固有位置感覚の低下といいます。

要するに、神経麻痺により
足の甲をついたまま立ったり歩いたりする
状態のことです。

《ナックリングの画像はお借りしました》

神経が麻痺していて
自分の足がひっくり返っていることに
気がつかないのです。

このまま歩くと、
足の甲が傷付いてしまいます。



キャムさんは
昨年の10月20日にMRI検査を受け、
慢性の多発性ヘルニアと診断されました。

慢性で多発性で高齢なので
手術はできないといわれたそうです。

キャムさんの症状は徐々に悪化し、
前肢だけでアザラシのように歩くのが
やっとになりましたあせる

排尿も、動いているうちに漏れ出てくる
といった状態でした。

飼い主さまは車椅子を購入したそうです。

車椅子に乗せると
ゆっくり歩くようになったそうです。


キャムさんは、昨年の11月8日から
鍼治療を受けに来てくれるようになりました。

お薬を飲ませるのがとても大変とのことで、
漢方薬は処方せず、
1か月に1回の鍼治療だけを行いました。

キャムさんは、治療開始から1か月後には
ナックリングせずに
普通に歩けるようになりました。

2か月経つと、
飼い主さんのかけ声に合わせて
自分で排尿できるようになりました。

治療開始から4か月後には
わざとナックリングさせる
固有位置感覚試験を行っても
すぐに足を元に戻すようになりました。

つまり、神経麻痺がなくなったのです。

今では家の中の段差も
乗り越えられるようになりました。

『車椅子はただのオブジェに
 なっちゃいました』と言って、
飼い主さまは笑っていましたハート

キャムさんは、そろそろ
鍼治療から卒業できそうです。、

これからも元気に過ごして欲しいですニコニコ



ブログ掲載を快諾してくださった
キャムさんの飼い主さま、
ありがとうございましたおじぎ


 

 

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