サンタ君はベドリントンテリアの2歳の男の子です。
白毛の中に少しだけ黒い剛毛がありますが、白い毛はすべて細くて柔らかな毛のため、ベルベットのような手触りです
サンタ君は今2歳5か月で、大きな健康問題があるわけではありません。
飼い主さんが気にしていたのは
◎ 生れつき食が細い
◎ 口が臭い
◎ よだれが多く、口の周りの毛が泥棒ひげのように茶色くなっている
ということでした。
1歳の時に胃炎になったこともあるそうです。
すべて消化器系に関することですよね。
これらは東洋医学の五行説 考えるとすべて土の要素 の問題になります。
サンタ君は若干臆病なところもありますが、メインの性格は穏やかで人懐こい土の性格 です。
食欲、口臭、よだれ、胃炎など、すべてが土の要素に属する問題です。
土の性格の子は土の要素に問題が起こりやすいです。
食欲がない事とよだれが多いことは土の要素の中の「脾」が弱いことを示し、口臭と胃炎は同じく土の要素の「胃」に熱がたまっている状態を示していると思われます。
幼少時から食が細いということから生れつきの生命力(先天の精) が弱い「腎精虚」も少しあると思います。
可愛がって育ててもらっているので、愛情パワーで生命力が補われていますが、食が細いため食物から生命力(精)を補うことがうまくできていない状態でした。
サンタ君はまだ若いということもあり、鍼はたまにやるくらいで主に漢方薬で治療しています。
サンタ君は元気はあるので、食欲が出てくれば生命力(精)も補われると考え、腎精虚に関する治療はせずに、脾気を養い 胃熱を取る治療をしています。
治療を開始して1か月半ですが、食欲が出てきたそうです。
サンタ君は、以前紹介した慢性鼻炎のマーブルさん と同じお宅の子です。
マーブルさんが最長老で、真ん中に柚さんというMIx犬がいて、末っ子がサンタ君です。
今までサンタ君は自分のご飯にさえ興味がなかったのに、最近では先輩わんこ達のご飯まで食べるようになってきたそうです。
先日は、テーブルの上に置いてあった未開封のカップ麺を食べてしまったそうです
飼い主さんは「これまでは人間の食べ物には興味がなかったけれど、これからは気を付けなきゃ」と言っていました。
このように「小さい時から食が細い」とか、「小さい時から体が弱い」などの症状も東洋医学で改善することがあります。
サンタ君の飼い主さんはセラピードッグのトレーナーさんで、サンタ君もセラピードッグです。
ますます元気になって病気の方々を癒してくれると思います
サンタ君の飼い主さんが、サンタ君の食欲が出てきたことをブログに書いてくださいましたので、良かったら参考にしてください。
サンタ君のことをブログに書くことを快諾してくださった飼い主のmaoさん、ありがとうございました